壁掛けテレビのDIY設置や工事の方法とは?賃貸の壁の補強や金具とホッチキスの高さから配線とDVD配置も!
2022/01/27
本格的に薄型テレビが普及し、一般家庭でもテレビを壁に掛ける壁掛けテレビスタイルが増えてきました。
ところがいざ壁掛けテレビを導入しようと思っても、工事の施工依頼やDIY設置の方法、さらには賃貸物件では壁掛けテレビを設置できるのか否かなど、さまざまな疑問が頭に浮かび上がってきます。
そこで今回は、壁掛けテレビの設置に関するさまざまな疑問に答えていきます。壁掛けてテレビの最適な高さや部屋の広さと画面サイズの関係から具体的な壁掛けテレビの設置方法まで丁寧にご説明します。
壁掛けテレビのオススメ人気比較ランキングは以下の記事を参照してください。
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壁掛けテレビの画面サイズと部屋の広さ
壁掛けテレビを設置する場合には、まず壁掛けテレビの大きさを決めなければいけません。
壁掛けテレビの大きさは画面サイズに大きな影響を受け、さらに部屋の広さによって最適な画面サイズが決まります。
一般的な距離はテレビ画面の高さの3倍が目安
選ぶべきテレビ画面のサイズの目安は、視聴距離がテレビ画面の高さの3倍になるサイズです。
つまり高さが49.8cmある40インチのテレビなら、テレビと視聴者の間の距離が約150㎝となるのが見やすい視聴距離となります。
そのため、広い部屋であるにもかかわらずテレビ画面のサイズが小さかったり、逆に狭い部屋であるにもかかわらずテレビ画面のサイズが大きかったりすると、適切な視聴距離を保つことができなくなり、テレビの使い勝手が非常に悪くなってしまいます。
テレビを選ぶときには部屋の広さや視聴したい場所とテレビを設置したい位置から最適なテレビ画面のサイズを見つけ出しましょう。
壁掛けテレビの場合は視聴距離や迫力に注意が必要
一般的には、テレビの高さの3倍の距離が最適な視聴距離とされていますが、必ずしも壁掛けテレビでもテレビの高さの3倍の距離が最適な視聴距離が最適な距離とは言えません。
最新型のテレビの多くが視聴距離を縮めることによって迫力を演出しており、最新型テレビの中には視聴距離がテレビ画面の高さの1.5倍と通常の半分というサイズを推奨している場合があります。
特に壁掛けテレビの場合、視聴距離の設定がシビアになります。
壁掛けテレビの醍醐味は至近距離の視聴による圧倒的な没入感にあり、近付いて視聴することで壁掛けテレビの本領を発揮させることができます。
さらに壁にピッタリくっつけて設置するため、一般的なテレビに比べて視聴距離が長くなる傾向にあります。
つまり壁掛けテレビの特性である圧倒的な迫力と設置スペースの削減が、最適な視聴距離という項目に関しては相反する効果を生み出します。
そのため壁掛けテレビの視聴距離は、テレビの使用方法や主に視聴する位置などから、最も見やすい環境を実現できる視聴距離を見つけ出し、その日長距離に合わせたテレビサイズを選びましょう。
テレビサイズと距離の一覧表
テレビ画面のサイズ (ワイド画面の場合) |
テレビ画面の高さ | テレビまでの距離 |
---|---|---|
~26インチ | ~32.4cm | ~97.2cm |
32インチ | 39.9cm | 119.7cm |
37インチ | 46.1cm | 138.3cm |
40インチ | 49.8cm | 149.4cm |
42インチ | 52.3cm | 156.9cm |
46インチ | 57.3cm | 171.9cm |
52インチ | 64.8cm | 194.4cm |
57インチ~ | 71cm~ | 213cm~ |
こちらの表はあくまで目安です。
実際にテレビサイズを選ぶときには、部屋の形や広さはもちろんのこと、使い方やインテリアのことまで考えたサイズ選びが重要になります。
壁掛けテレビに最適な高さ
テレビには、視聴しやすい最適な高さが存在します。
テレビを少し見下ろす高さが最適
テレビを最も楽に視聴できる高さは、視点の高さよりも10~15度低い高さが最適となります。
そのため、壁掛けテレビを設置すべき最適な高さは視聴距離とも関係します。視聴距離が短いなら少し高め、視聴距離が長いなら少し低めに設置しましょう。
具体的な高さの目安は、以下のようになります。
・床に座ってテレビを見る場合:高さ80㎝
・ソファに座ってテレビを見る場合:高さ110㎝
・イスに座ってテレビを見る場合:高さ130㎝
この高さは、身長や座っているイスの高さなどによって変化するため必ずしも正しい高さになるとは限りません。目安として考えておきましょう。
テレビを見た状態で少しだけ視線が下がっていれば、最適な高さにテレビをセットできていることになります。
壁掛けテレビは高い位置に設置しがち
壁掛けテレビの場合、通常のテレビよりも高い位置にテレビをセットできるため、非常に見にくい位置に壁掛けテレビをセットしてしまいがちになります。
またテレビの下のスペースを広げたいという想い、ペットや子どもの手の届かない位置に設置したいという考えから、ついつい座ったときに見上げるような角度に壁掛けテレビを設置してしまうということが起こります。
一度、壁掛けテレビを設置してしまうと位置を調整するのが非常に難しくなります。
壁掛けテレビを設置する場合には、テレビの高さには十分気をつけましょう。
壁掛けテレビを設置する方法
壁掛けテレビを設置する位置が決まれば、今度は壁掛けテレビを設置する方法をチェックしましょう。本格的な工事をしなくても、便利がグッズを使うことでDIYでも壁掛けテレビを設置することができます。
壁掛けテレビをDIYで壁に設置する方法
1.壁掛けテレビを設置する場所を決める
2.壁に柱がある場合には、柱に壁掛けテレビ用の金具を設置する
3.壁に柱がない場合や石膏ボードの場合には、壁を補強して壁掛けテレビ用の金具を設置する
4.壁掛けテレビにも金具を設置する
5.壁掛けテレビを壁に設置した金具に取り付ける
6.配線を隠したい場合には、壁の中に配線を行う
壁掛けテレビを設置したい場所に柱がある場合や配線を隠す必要がない場合には、素人でも壁掛けテレビを設置することは可能です。
しかし壁の補強が必要な場合や配線を隠したい場合には、素人では難しいため業者に頼んで工事してもらいましょう。
壁掛けテレビを設置する際のポイントは、壁掛けテレビ金具の角度。金具が水平でなければテレビも傾いてしまうため、必ず水平であることを測定して確かめましょう。
壁掛けテレビを石膏ボードの壁にホッチキスで設置する場合
1.テレビの背面にある壁掛け用ネジ穴にテレビブラケットをネジ止めする
2.水平を測定してから壁にプレートとフィルムをあてがう
3.家庭用のホッチキスを開いて準備する
4.フィルムごとホッチキスを壁に打つ
5.1つの穴に2つの針を打つ
6.しっかりと壁面プレートが設置できたらテレビを設置する
石膏ボードの壁限定ですが、この壁掛けテレビ用金具「TVセッター壁美人」を使えば壁に壁掛けテレビを設置することができます。
使用するのはホッチキスだけのため用意が非常に簡単。DIYに不慣れな女性でも簡単に設置することができます。
また取り外すのも簡単で、取り外した跡もほとんど残りません。賃貸住宅でも使用することができます。
工事費用や労力を考えると、手軽に確実に装着できるTVセッター壁美人は非常に魅力的なアイテムといえます。
取り付けは非常にしっかりとしており、男性がぶら下がっても外れることがありません。
また震度6程度の地震にも耐えることができるため、不意なテレビの落下を防ぐことができます。
DIYで壁掛けテレビを設置するとどうしても不安になりますが、これなら素人でも安心して設置することができます。
壁掛けテレビをディアウォールに設置する場合
1.木材とディアウォールを準備する
2.床から天井までの距離を測定する
3.床から天井までの距離に合わせて木材を切断する
4.木材にディアウォールを取り付ける
5.壁掛けテレビを設置したい場所にディアウォールを設置する
6.ディアウォールとテレビに壁掛けテレビ用金具を設置する
7.壁掛けテレビをディアウォールに設置する
8.好みでディアウォールに横板を取り付けて強化する
ディアウォールさえ設置できれば、比較的簡単に壁掛けテレビを設置することができます。
ディアウォールを使用する方法なら、壁を一切傷つけることがないため賃貸住宅でも使用することが可能です。
また壁掛けテレビの設置が難しい壁であっても、ディアウォールならしっかりと固定することができます。
ディアウォールは、壁掛けテレビ以外にもさまざまな用途に使用することができ、棚としても使用することができます。
木材とディアウォールがセットで販売されていることも多いため、以下からチェックしてみてください。
壁掛けテレビを壁寄せスタンドに設置する場合
1.壁掛けテレビにブラケットを装着する
2.壁寄せスタンドに壁掛けテレビを設置する
壁寄せスタンドに壁掛けテレビを設置する方法は非常に簡単で、ポイントとなるのは壁掛けテレビにブラケットを装着する点です。
壁掛けテレビにブラケットさえしっかり装着できれば、あとは壁寄せスタンドに壁掛けテレビを設置すれば作業は完了です。
壁寄せスタンドを使用する場合には、壁掛けテレビを比較的自由に動かすことができるため位置調整も簡単に行えます。
ただし壁寄せスタンドを使用すると通常の薄型テレビとそれほど大きく変わらないため、壁寄せスタンドの使用は最終手段にしましょう。
壁掛けテレビの配線を隠す方法
壁掛けテレビの配線を隠す方法は大きく分けて2つあります。壁に埋め込む方法とカバーで覆う方法です。
配線を壁に埋め込む
配線を壁に埋め込む場合には、配線工事が必要となるため素人のDIYでは難易度が高すぎます。
イメージとしては、壁掛けテレビを設置する壁にコンセントを設置するというもので、コンセントを設置できるなら壁掛けテレビの設置のための壁工事と同時にコンセント工事を行いましょう。
配線モールを設置する
配線を隠すカバーである配線モールを使用すれば、テレビの配線をある程度は隠すことができます。
ただし壁に埋め込む方法のように完璧に隠すことはできません。あくまでごまかす程度のものと考えてください。
それでもテレビからコンセントまでコードがそのまま伸びた状態に比べると非常にスッキリするため、DIYで配線をどうにかしたいと考えている人にはオススメの方法です。
壁掛けテレビに接続するDVDレコーダーやブルーレイレコーダーを収納する方法
壁掛けテレビを設置すると、今度はDVDレコーダーやブルーレイレコーダーの置き場に困ることとなります。
壁掛けテレビ用のDVDレコーダーやブルーレイレコーダーの置き場は主に壁に備え付けた棚とテレビボードの2つとなります。
壁に備え付けた棚
壁の直下に棚を備え付けて、そこにプレーヤーを設置するという方法がひとつです。
壁掛けテレビ直下なら利便性に優れており、コードを隠すこともできます。
ただしテレビの直下に棚を設置するにはDIYや業者に工事を頼む必要があります。
テレビボード
壁掛けテレビの下にテレビボードを設置する方法は、非常に簡単で実用的です。
テレビとレコーダーをつなぐコードは、壁の中を通す以外にも配線モールで隠すという方法もあります。
壁掛けテレビを設置した際に最も現実的なプレーヤーの設置方法です。
まとめ
壁掛けテレビを設置したいと思っていても、具体的な設置方法がイメージできない人は少なくないはずです。
一通り壁掛けテレビの設置方法を確認してみれば分かりますが、壁掛けテレビを設置するのはそれほど難しいことではありません。DIYでも十分にオシャレな壁掛けテレビを実現することができます。
壁掛けテレビに興味があるなら、壁掛けテレビの設置方法を一通りチェックして自宅に合いそうなものを選びましょう。
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