高圧洗浄機と重曹でエアコン清掃?洗浄スプレーを使わず自分でエアコンを掃除する3つの方法とは?
エアコンの掃除を自分でする場合、市販の洗浄スプレーを使うのが一般的です。しかし市販の洗浄スプレーによるエアコンの掃除には問題も多く 、キレイになるどころかカビや臭いに原因になることもあります。
そんなときには、家にある道具を使った3つのエアコン掃除方法を試してみましょう。
掃除の基本は、簡単なエアコンの掃除方法と同じで、
1.フィルター
2.前面カバー
3.熱交換器(金属製冷却板)、シロッコファン
4.吹き出し口
という4つのパーツを掃除します。
ホコリを掃除機で吸い取り、カビなどを除去して汚れを落としていきます。
ただしエアコンの掃除で最も面倒なポイントである市販の洗浄スプレーを使う「3.熱交換器(金属製冷却板)、シロッコファン」を別の方法で掃除します。
ご紹介する方法は、メーカーが推奨しているものではないため自己責任で行ってください。
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ブラシでこすって水で流す
市販の洗浄スプレーを使わずに、ブラシでホコリを丁寧に落とし、中性洗剤で優しく洗い、最後に水で泡を落とす方法です。
ブラシでホコリを落とす
熱交換器には大量のホコリやカビがくっついていることが多いため、まず掃除機で吸引して大きなホコリを取り除きます。
大まかなホコリが取れれば、歯ブラシやブラシを使って熱交換器の汚れを落としていきます。このとき、並んでいる金属板に沿ってブラシを通し、撫でるようにしてホコリを落としてください。強引にこすると金属板が曲がり故障の原因となります。
中性洗剤で汚れを落とす
ブラシで十分に汚れを落とせば、次は中性洗剤を使って汚れを落としていきます。
基本的には熱交換器にかけた水はドレンホースから外へと流れるようになっていますが、水がエアコン下に落ちることもあるためビニールシートを敷くなど対策をしておきます。
スプレーボトルで水を吹き付けて熱交換器を濡らし、中性洗剤を吹き付けていきましょう。このとき、電飾部品が濡れないように養生シートなどで保護しておくと故障リスクを抑えることができます。
中性洗剤によって熱交換器の汚れが浮き上がるまで15分ほど放置します。ただし洗剤液が乾いてしまうと汚れが熱交換器に貼り付いて落としにくくなるため、完全に乾くことは防ぎましょう。
汚れが浮き上がったことを確認すれば、水で中性洗剤を流す作業となります。
スプレーボトルに入れた水で流す
最後は、中性洗剤をスプレーボトルに入れた水を吹き付けて流しましょう。この作業が非常に重要で、中性洗剤が熱交換器に残ると嫌な臭いの原因やカビを発生させる原因となります。また十分に水で流さないと、ドレンホースを詰まらせる原因となり水漏れの原因となります。
プロ業者の場合、10リットル以上の水で丁寧に洗剤を洗い流しますが、スプレーボトルで10リットルもの水を噴霧するのは骨が折れます。なるべくしっかりと流すことが重要ですが、洗い流せたと思ったら完了しましょう。
中性洗剤を用いる方法は、市販の洗浄スプレーの代わりに洗剤で汚れを落とすという方法です。水で流しきるため洗浄スプレーのように香料の効果は少ないですが、洗浄液が残りにくいためカビの発生を防ぐことができます。
重曹水スプレー
重曹水スプレーを用いる方法は、市販の洗浄スプレーを重曹水スプレーで代用するというもの。重曹は弱アルカリ性のため油汚れに効果が高く、消臭効果にも期待できます。また食品添加物としても使われているため安全性が高いです。
ブラシでホコリを落とす
熱交換器の大きな汚れをブラシなどを使って落とします。この部分は中性洗剤による清掃と変わりません。
重曹水スプレーを作る
重曹水スプレーは、スプレーボトルに水100ml、重曹5g(小さじ1杯)を入れて混ぜ合わせることで作ります。重曹が水に溶けていることを確認しましょう。
重曹水スプレーを噴霧
作った重曹水スプレーを熱交換器に噴霧します。熱交換器全体に重曹水がいきわたるように噴霧しますが、電飾部品に水がかからないように注意しましょう。
重曹水スプレーを続けているとドレンホースから汚れた水が出てきますが、この水の色が薄くなるまで重曹水スプレーの噴霧を続けましょう。
水スプレーで洗い流し
熱交換器の汚れが落ちれば、スプレーボトルに水を入れて熱交換器に噴霧し重曹水を洗い流します。重曹水が熱交換器に残ると臭いや故障の原因となるため入念に洗い流しましょう。
重曹を水で洗い流せれば重曹水を用いた清掃は完了です。
高圧洗浄機、スチームクリーナー
高圧洗浄機やスチームの力で汚れを落とすこの方法。洗剤をそれほど使わなくても汚れを落とす効果が高いですが、養生シートの設置の手間や水圧、熱によるエアコンへのダメージが故障の原因になるリスクなどもあります。上級者向けの掃除方法です。
ビニールシートによる養生とカバー外し
大量の水を使うため、ビニールシートによる養生は必須となります。
まずはエアコンのカバーを取り出して全体を露出させます。カバーを取り外すと電飾部品がむき出しとなるため、養生シートを床、エアコン周り、エアコン下に設置します。
エアコン下の養生シートは、水を一点に集めるような構造にしておき、汚水がバケツで受けられるようにしておきましょう。ホームセンターなどでもエアコン清掃の専用養生シートが売られています。
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ブラシで汚れを落とす
ここからは、高圧洗浄機の場合とスチームクリーナーの場合で少し異なります。
まずは掃除機、ブラシで大まかなホコリを落とします。
スチームクリーナーの場合は、洗剤などは使わずスチームクリーナーによる洗浄を行います。
高圧洗浄機の場合は大きなホコリを落とせば、水をかけてから洗剤をつけてカビなどの汚れをブラシで落としていきます。熱交換器、シロッコファン、吹き出し口など汚れている場所をブラシで丁寧にこすっていきます。このときドレンホースから水が出ていることを確認します。水が出ていなければドレンホースが詰まっており、大量の水が溢れ返ることになります。
高圧洗浄機の場合
高圧洗浄機の水で汚れを洗い流していきます。このときの注意点は、洗浄機の水の勢いを強くしすぎないこと。1MPs~2MPs(10気圧から20気圧)程度の水圧で抑え、熱交換器が破損しないようにしましょう。ただし汚れ具合がヒドイ場合には様子を見ながら圧力を高めます。
圧力で汚れを落とすことよりも、大量の水で汚れを流していくイメージですすぎます。圧力が高いと水が飛び散り思わぬところに洗剤や水がついてサビを発生させたり、電装部品が濡れる可能性が高まり、故障につながることになります。
10リットルほどの水で完全に洗剤と汚れを流し切るのが理想です。
スチームクリーナーの場合
スチームクリーナーの場合は、熱に細心の注意を払いましょう。噴霧時にはスチームの温度は100℃にも達しますが、エアコンの熱交換器は40℃以上の水をかけるとプラスチックが歪むなどして故障の原因となります。
そのためスチームクリーナーを少し熱交換器から離して噴霧し、1分~2分程度噴霧しては3分~5分ほど時間をおいて冷却させるようにしましょう。
シロッコファンや吹き出し口も同様にスチームクリーナーの蒸気で汚れを落とします。ただしシロッコファンや吹き出し口はプラスチック製のため熱で変形しやすいパーツ。高温にならないように最新の注意を払い、しっかりと冷却させながら汚れを落としていきます。
スチームクリーナーの蒸気は高温高圧のため洗剤を使わず汚れを落とし、殺菌効果も期待できます。全体の汚れが落ちれば清掃終了です。
まとめ
今回ご紹介する方法はメーカーが推奨しているものではないため故障の危険が伴います。行う場合には自己責任で行ってください。
一方で故障のリスクがあるものの、家にある道具でも清掃できるものもあり業者には及ばないものの市販の洗浄スプレーよりも高い洗浄効果を発揮する清掃方法もあります。
中級者、上級者向けの清掃方法ですが、自信がある方はチャレンジしてみましょう。