個別銘柄に絞って投資する5つの有効性とは?理解できる範囲を狭めて精度を高めろ!

   

カゴ(バスケット)に盛られたたくさんの卵

リスク分散という観点から、多くの投資家が幅広い銘柄を投資先に選んでおり、徹底的に投資先を分散することでリスクを抑えようとします。このリスク分散の考えを突き詰めると投資信託やETFへの投資となり、最後にはインデックス投資となります。

しかし幅広い銘柄に投資するとリスクを分散できる一方でリスクを受け入れることにもなり、リターンを引き下げる原因となります。

もし市場平均であるインデックス投資の投資結果を上回りたいなら個別銘柄に絞って投資する必要がありますが、個別銘柄に絞って投資することにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

今回は、個別銘柄に絞って投資する5つの有効性をご紹介します。理解できる範囲を狭めて精度を高めることが大切です。




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1.マクロ経済は把握できない

あらゆる影響によって形成されるマクロ経済を把握することは非常に難しくなるのは当たり前のことです。大まかな動きを予測することはできても、細かな時期やタイミングを予測することは不可能です。

分散投資はマクロ経済の影響を大きく受けるということを考えれば、マクロ経済を把握できないことは分散投資も把握できないということになります。

分散投資はマクロ経済の分析が必要

個別の企業について分析して投資するのではなく数多くの銘柄に投資する分散投資の場合、マクロ経済の分析が必要になります。

個別銘柄の株価の動きは個別企業の業績に影響を受けますが、銘柄の数が多くなければ株価の動きは平均化されていきます。そして銘柄の数が増えれば増えるとマクロ経済と親和性が高くなっていきます。

マクロ経済は多くの企業の活動によって形成されているため、多くの企業に投資すればマクロ経済を無視できなくなるのは当然です。

マクロ経済を理解して大きな流れを理解しなければ、分散投資による結果を予測することはできません。

抽象的要素が多すぎるマクロ経済

マクロ経済は、世界中のあらゆる経済的な潮流によって形成されます。そのためマクロ経済を分析するために必要となる要素は数限りなく存在することになります。

また主要な要素においても非常に抽象的であるため断定することができません。定義次第でデータは大きく変わるため、どれだけ精密に分析しても前提が崩れてしまう場合があります。

もちろん細かく分析していけば大まかな方向性を見出すことはできますが、精密さに欠けてしまいます。

マクロ経済はあまりにも要素が多くて抽象的なため、そもそも把握することが非常に難しいものということになります。

タイミングを予測することは不可能

あまりにも多い抽象的な要素で構成されているマクロ経済は、タイミングを予測することは不可能となってしまいます。

株式投資ではタイミングが非常に重要であり、「何を買ったのか」と同じくらい「いつ買ったのか」が成果に直結します。

そのため分析によってマクロ経済の大まかな方向性が分かったとしても、正確なタイミングをつかむことができないため実際に投資すると失敗する可能性があります。

たとえば近々、株価が下落するであろうということが分かったとして空売りを仕掛けたところで想定通りに株価が下がらなければマージンコールによって吹き飛ばされることになります。予想通り株価が下がったとしても、タイミングを間違えるだけで投資は失敗に終わります。

タイミングを予測することは不可能であるため、大きなリターンを狙うことも当然ながら難しくなってしまいます。

2.できるだけ範囲を狭める

何かを知りたいときには、できるだけ狭い範囲に絞る方が精度を高められるのは直観的にも理解できるはずです。

個別銘柄に投資をするということは、徹底的に範囲を狭く絞るということになります。つまり把握が容易になるということです。

個別企業の業績に着目すればいい

分散投資をする場合には、数限りない投資先すべてに目を向けることは現実的ではありません。そのため大まかな指標を目安に投資することになります。

一方で個別銘柄なら、個別企業の業績に着目して投資すれば問題は解決します。個別企業なら業績を見極めることがはるかに容易になります。

もちろん個別企業であるため不安定な要素も存在しますが、変化にもすぐに気付くことができるはずです。大局的に見ていても気付かない変化も個別企業なら見逃すことはありません。

徹底的に範囲を狭めた投資をするなら、個別銘柄に投資して個別企業の業績をチェックすることが最適ということになります。

コングロマリットを避ける

個別銘柄であっても、企業内でさまざまな事業を展開しているならそのすべてを理解することが難しくなります。

多角化している企業になると業種を超えてさまざまな事業に手を出してしまう可能性が高く、専門外の事業の売り上げが企業の売り上げ全体の大きな部分を占めるようになると分析がさらに困難になります。

個別銘柄に投資する際には、コングロマリットを避けることで複雑な分析をしなくても企業のことを理解しやすくなります。

分かりやすい事業を展開している企業を選ぶ

さらに分析を簡単にしたいなら、できる限り分かりやすいシンプルな事業を展開している企業を選ぶようにしましょう。

ひとつの専門的な分野に特化した事業を展開している企業の個別銘柄は不安定なように思えますが、分かりやすく異変に気付きやすいということを考えればしっかりと継続的なチェックができるなら安全性の高い資産となります。

また分かりやすいシンプルな事業なら、素人であっても事業の利益の源泉を見つけやすくなります。分かりやすいシンプルな事業なら誰でも理解しやすくなります。

素人には理解が難しい複雑な事業は最先端の技術を駆使していて莫大な利益を得られそうですが、理解を前提にするなら分かりやすい事業を展開している企業を選ぶ方がはるかに大きなメリットを得られます。

3.リスク分散は小さな損失を受け入れること

リスク分散をすれば損失を最小限に抑えることができますが、一方で小さな損失を確実に受け入れることになります。

また投資先を増やしてリスク分散をしていても、投資先全体に悪影響が及べば分散効果は失われてしまいます。

リスク分散でリスク回避ができない

リスク分散はリスクを最小化するための方法ですが、一方で確実に小さなリスクを引き受けるということにもなります。

たくさんの企業に投資をしていれば、その中のいくつかが大きな損失を出すことは避けられません。倒産してしまうこともあるかもしれません。

しかし分散投資では小さく分散して投資しているためダメージも小さく、小さなダメージをあらかじめ計算に入れておくことで確率論的に儲けることができます。

リスク分散をすれば、リスクを小さくできる一方でリスクを完全に回避することはできなくなります。

リスク分散は損失をコントロールできるものの損失自体から逃れられなくなることを知っておきましょう。

損失を避けるためには損失を出す銘柄を弾く

たくさんある銘柄の中には、損失を出す銘柄もあれば損失を出さない銘柄もあります。

損失を出す銘柄が分かっていれば最初から買わずに避けることができ、損失を出さない銘柄が分かっていれば重点的に選ぶことで損失を避けることができるはずです。

誰もが個別銘柄の分析ができないため、とにかくあらゆる銘柄を選ぶという戦略を選択するものですが、もし個別銘柄の分析ができるなら完璧ではないにしても闇雲に選んだ株よりもパフォーマンスを高めることはできるはずです。

個別銘柄の分析をすれば、損失を出さない銘柄を出さない銘柄を選ぶことは非常に難しいですが、損失を出す銘柄を弾くことは可能です。丁寧に分析すれば明らかに不安な要素を抱えている株を弾くことはそれほど難しくないはずです。

安全性の高い投資先を厳選する

たくさんの企業に投資していても、投資した企業の多くが問題を抱えている企業なら安全性の高い投資にはなりません。

一方で安全性の高い企業なら、たとえ1社だけに投資していても安全性は高いといえます。

本来、投資をするときには安心できない投資先に投資するのは愚策であり、安心できる投資先にだけ投資するのが王道です。分散するということは、安心して投資できる投資先が分からないという裏返しにもなります。

安全性の高い投資先を厳選することができるなら、あえて安全性の低い投資先に投資する必要性はありません。

4.変化にすばやく反応できる

把握できる程度の個別銘柄に投資をしておけば、何か問題が発生したときにも変化に気付くことができるはずです。そして問題が解決不可能な場合には、株を売って損切りするなどしてすばやく対応することできます。

企業の情報が頭に入っている

もし数千社に分散して投資していれば、すべての企業の情報を頭に入れておくことは非常に難しくなります。

どのような事業を展開していて、売り上げがどれくらいあって、これまでの業績がどのようなものだったのかを把握することは困難です。

また企業は刻一刻と変化しているため、時間が経てば状態は変化していきます。随時、追加の情報が必要になります。

もちろん企業の状態が気になったとき、その都度、企業について調べれば分かるものですが、そもそも企業の情報がなければ調べる動機も生まれません。

自分が厳選した個別銘柄なら、企業の情報が頭に入っているため何かあったときにすぐに状況の把握ができます。

変化に気付きやすい

厳選した少数の個別銘柄なら、企業に異変が起こったときにもすぐに気付くことができるはずです。

少数の個別銘柄なら、定期的に経営の状態をチェックするのに時間も労力もかかりません。

数千社の経営状態をチェックしようとすれば、毎日10社をチェックしても3カ月以上かかるため永遠にチェックを続けなければいけなくなってしまいます。しかし10社だけに投資しているなら、1週間に1社を調べても3カ月かからずにすべての企業をチェックできます。

企業を調べるときにも事前に主な情報が頭に入っているため、簡単に状況を判断することができます。

企業を厳選することによって状況の把握が容易になるため変化にも気付きやすくなります。

緊急時にはすばやく対応できる

数千社に投資していれば、緊急時にすばやく対応できるどころか異常が発生したことにさえ気付くことができません。

しかし少数の個別銘柄なら、異常が発生したときにすばやく気付くことができます。

また企業の情報があらかじめ頭に入っているため、発生した問題が致命的なものなのか回復可能なものなのか高精度で判断できます。判断の精度も高めることができます。

そして損切りが必要な場合には、すばやく大胆に損切りして損失を最小限に食い止めることもできます。

スピードが要求されるような状態でも、緊急時にすばやく対応できるのは厳選した少数の銘柄に投資しているメリットです。

5.リターンの最大化につながる

株式投資では、利益を求めるだけでなく損失を減らすことも重要です。損失が減ればトータルリターンは大きく膨らむことになります。

リスク分散せず小さなリスクも避けることでリターンの最大化につながります。

損失を絶対に避ける

リスクを分散すれば損失を受け入れることになります。そして損失はリターンの減少につながります。

損失が発生するということはただ単純にマイナスになるだけでなく、本来ならプラスになっていたものがマイナスになっていることで損失に機会損失も加わってパフォーマンスを大きく引き下げることになります。

損失さえ出さなければ利益がなくても総合的なリターンにとっては大きなプラスになるということです。

総合的なリターンを求める株式投資では徹底的に損失を避ける必要があり、甘んじて受け入れるような損失は存在してはいけません。

損失の最小化

どれだけ厳選した投資先に投資したとしても、損失が発生してしまうことはあります。

そんなときでも少数の個別銘柄に投資してれば、損失を最小限に抑えることができます。

問題のある銘柄を早い段階で見つけ出してすばやく対応すれば損失を最小限に抑えられます。投資先が多ければ損失が発生していても気付くことができず、損失が膨らみ続ける可能性さえあります。

病気をしたときに、重篤な病気でも早めに治療すれば大したダメージを受けずに回復することができます。しかし軽い病気でも治療せずに放置しておけば悪化してしまいダメージも大きくなってしまいます。

臨機応変に対応して損失を最小化できるということを考えれば、あえてリスクを分散せずにリスクを徹底的に監視して管理することでリターンの最大化につながる可能性も高まります。

リスクの監視は少数の個別銘柄しか不可能

投資格言の中には「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。これは分散投資を推奨するときに使われる格言で、卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずに済むということを表しています。

しかし卵を本当に失いたくなければ、投資家が実践すべきは「卵を一つのカゴに盛って、カゴが落ちないように見張れ」というものになります。カゴを落とすことを前提とせず、カゴが落ちそうな場面ではカゴが落ちないようにすればいいだけの話です。

この投資手法を実践するためには、見張れるだけのカゴに見張れるだけの卵しか盛れないということにもなります。つまり少数の個別銘柄への投資しか現実的にはできない投資手法ということです。

リスク分散は安心の材料になるため機関投資家はリスクを抑えるために分散投資をしますが、個人投資家の強みを最大限に発揮したいなら集中的な投資を選択しましょう。

まとめ

多くの銘柄に投資してリスクを分散するという投資手法は非常に魅力的で有効な投資手法です。一方で誰にでも有効なものではなく、投資家の求めるものによっては最適な投資手法になりません。

一見すると集中投資は危ういものに思えますが、厳選した安全な銘柄への投資は何も考えずに買った知らない株の寄せ集めに勝るものとなります。

投資手法や投資スタンスによっても異なりますが、集中投資だからといって最初から否定せずに自分の戦略と適合しているか検討してみましょう。

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