株式投資で法則を覆す安易な例外に警戒すべき5つの理由とは?楽観的ストーリーも悲観的ストーリーも信じるな!

   

数字とチャートとデジタルなところで考えるメガネをかけた男性

株式投資には、多くの投資家が認める大前提が存在します。株価が上昇してバブル期が到来する、株価が下落して大暴落する、株価の下落が続く暴落期にも終わりがあるといった普遍的な循環です。

ところが実際にバブル期や暴落期になると投資家の中には、今回だけは特別な状況であるためこれまでの法則は通用しないと考える人々が登場します。そしてバブル期が永遠に続く、暴落は起こらない、暴落後に株価は永遠に回復しないといった株式投資の法則を覆す例外を信じてしまう人が出てきます。

しかし株式投資の法則は強固なものであり、簡単に覆るようなものではありません。法則を無視して例外を信じれば大きな間違いを冒すことになります。

今回は、株式投資で法則を覆す安易な例外に警戒すべき5つの理由をご紹介します。楽観的ストーリーも悲観的ストーリーも信じてはいけません。




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1.法則が覆されることはほとんどない

株式投資の大前提となっている法則が覆されることはほとんどありません。決してあり得ないということは世の中には存在しませんが、法則は簡単には覆されません。

少なくても今回に限って法則が覆されるという可能性がどれだけ低いのかは自覚するべきです。

法則が覆される前提で投資すれば大損失が発生する

もし株式投資の法則が覆されることを前提として決断を下せば、法則が覆されなかったときには大損失が発生することを覚悟しなくていけません。

たとえば明らかなバブル期でいくつもの暴落が起こる兆候が見られるいつ暴落が起こってもおかしくない状況でありながら、今回だけは例外的に暴落が起こらず株価が上昇を続けると判断してしまえば、暴落を想定せずにリスクをとってリターンを追い求めた投資を続けることになります。

その結果が、どのように悲惨な事態を引き起こすは想像に難くありません。

法則が覆される前提で投資をして成功するのは、法則が覆された場合のみです。もし法則が覆されなかったときには手痛い損失を被ることになります。

長年にわたって続いてきた法則通りの出来事が起こるという判断と今回だけ例外的に法則通りにはならないという判断は、どちらの方が分の悪い賭けになるのかは明白です。

繰り返し覆らなかったから法則

法則というものは、経験則として繰り返していたものが論理的に補強されて完成します。つまり一度や二度の出来事ではなく、何度も何度も繰り返されて見つけられたものです。

これまでも法則は覆ると思われていたものが、繰り返し覆らなかったことで法則となり確固たるものとなっているため、それほど簡単に法則が崩れることはありません。

法則が覆るときには特殊な出来事が根拠になることも多いですが、過去にあったいくつもの特殊な出来事を乗り越えて形成されているのが法則だという点も押さえておかなくてはいけません。

そう簡単には覆らないからこそ法則となっています。

短絡的な思考の持ち主ほど法則が覆ると考える

人間は複雑な思考を嫌う傾向にあります。そのため多くの人が複雑な思考を捨てて短絡的な思考を選ぼうとします。

基本的に法則となっている事象は簡単そうに見えてかなり複雑です。結果だけを見ると非常にシンプルですが、その中身は非常に複雑なことも少なくありません。

法則の原理が複雑であった場合、短絡的な思考の持ち主は法則を理解することができません。それよりも分かりやすくてシンプルな法則が覆るという理論の方を信じることになります。

短絡的な思考の持ち主であるなら、非常にシンプルな法則が覆るという論理を信じてしまうことになります。

2.法則を覆す安易な例外を信じるのは極端な楽観や悲観の証拠

極端に楽観的な場合や悲観的な場合には、自分の信じたいものを信じるという状態になっています。そのため法則を覆す安易な例外を信じている場合、極端に楽観的になっていたり悲観的になっている可能性を否定できません。

楽観的になると株価が上がり続けると考える

楽観的なストーリーに陶酔している場合、とにかく株価が上がり続けると信じてしまうことになります。

バブル期にはよく起こることで、革新的な技術や常識を覆す発明によってこれまでの常識は通用しないと考えるようになります。

バブル期はバブル期を信じる人が増えれば増えるほど続くことになります。そしてバブル期を信じる人が増えることでバブル期が続くため、さらにバブル期を信じる人が増えるという循環が起こり、最後には誰もバブル期をあらたに信じる人がいなくなったときに暴落が起こります。

過去には革新的な技術や常識を覆す発明が何度もありましたが、ひたすらバブル期が続くようなことは1回もありませんでした。

人間は直近の傾向から法則性を見つけてしまうもので、自分が経験した過去の法則をそのまま未来にあてはめて考えがちです。バブル期しか知らない投資家はバブル期が続くと考えてしまうものです。

しかしバブル期が永遠に続くということは、人間が永遠に生き続けるということくらいあり得ないことです。楽観的になると株価が上がり続けると考えに陥ることを自覚しましょう。

悲観的になると株価が下がり続けると考える

悲観的なストーリーにどっぷりと浸かってしまうと、今度はバブル期に起こる楽観的な考え方とはまったく逆の方向で考えが固まってしまうことになります。

株価が暴落を続ければ、多くの投資家がいつまでも株価が下がり続けるような錯覚に陥るものです。人間は損をすることを避ける傾向にあるため、暴落期に下がり続ける株を買うのは簡単ではなくいつまでも手を出せない状態になってしまいます。

誰も株を買わなければ株価が上昇することはなく、焦って株を売る人が増えれば株価は下がっていきます。そのためどこまでも株価が下落していくことになります。

株価がどこまでも上がり続けることはないように、株価がどこまでも下がり続けることもありません。

常識的な範囲内で収まり極端すぎることは起こらない

株価が上昇するにしても下降にするにしても、常識的な範囲内で収まり極端すぎることは起こらないものです。

株価が大きく上昇したり下降したりすることはありますが、いつまでもどこまでも一方向に進み続けることはありません。

良いことがあれば悪いこともあるのが世の常。盛者必衰の理こそが心理であり、想像を超えるようなことは起こってもあまりにも一方的なことは起こらないものです。

あまりにも極端すぎる意見を見つけた場合には疑うようにしてみましょう。

3.願望や思い込みが入り込んでいる

法則が覆る例外となるという意見を信じる人の多くが、冷静に論理的に意見を分析して信じているわけではなく、ただ単純に自分の願望から信じているという場合が少なくありません。

例外が起こるという意見を採用するときには、自分の願望や思い込みが含まれていないかチェックしましょう。

願望と同じ方向性

株式投資の法則が覆ることが自分の願望に沿ったものだった場合、願望通りに状況が展開するためには法則が覆らなくていけません。そのため例外を信じたくなるものです。

株価がこのまま上昇を続けて欲しいというのは投資をしている人にとっては願望であり、株価が暴落して欲しいというのは投資機会をうかがっている人にとっては願望となります。

また極端な状態になれば大きな利益が出る想定なら、法則が崩れることで大きな利益を得られる可能性が生まれます。

法則が崩れた結果が願望と同じ方向性になるなら、信じてはいけない意見の可能性は高まります。

不安と同じ方向性

常に不安を抱いている場合には、願望と同じように法則が崩れることを信じたくなるものです。

株価が下がることに不安を抱いているなら、法則が覆って株価が下がり続けることで不安が的中しているということになります。

不安通りの結果になるなら、狼狽売りも正当化することができます。皮肉にも不安が的中することで不安が解消されることになるため精神的には楽になれるはずです。

精神的に辛い状態が続かないように願望と同じように不安についても論理的な思考が失われることがあります。

極端な意見は分かりやすく信じやすい

法則が覆される例外となる意見は、極端なものがほとんどで分かりやすく信じやすいものです。

極端な意見は目耳を集めるものであり、バカバカしいと思えていた意見も状況が酷似してくると信ぴょう性が増していきます。

心の弱みに極端な意見が突き刺さってしまえば、もはや法則が覆るという意見から逃れることは困難になります。

4.例外を起こす理由が例外を起こさない

法則を覆す例外が発生するという意見の多くは、例外を起こす理由が例外を起こさない理由となることを忘れています。法則を覆すという意見自体に矛盾がある場合が少なくありません。

必ず起こるから法則

株式投資は予測不可能な出来事が連続するもので、法則というようなものは数えるほどしかありません。いつかは大暴落が発生する、バブル期はいつまでも続かない、暴落期はいつまでも続かない、長期的には株価は上昇するといったものしか法則らしい法則はありません。

これらの法則は必ず起こるから法則となっています。

法則を覆すように思える出来事が起こっても、その出来事さえも法則には織り込まれています。

たとえば株価がいつか暴落するという法則を覆す根拠として新技術が持ち出されたとします。もちろん新技術によってこれまでに大暴落の原因となっていた出来事は克服できますが、それ以外の出来事は克服できないためどこかで大暴落の引き金が引かれることになります。

人間の寿命で考えれば簡単に分かります。人間が死ぬ原因である特定の病気の治療法が見つかっても、結局は別の病気によっていつかは寿命が尽きることになります。

必ず起こるから法則となっているものがほとんどであり、法則は簡単には崩れません。

全員が信じれば例外は起こらない

法則が崩れるという例外は、全員が信じてしまったときには例外は起こらなくなります。

多くの投資家が法則を信じていて例外的に法則が覆るとは思っていない前提があるからこそ、法則が覆るという理論が成立します。

ところが全員が法則が覆るという理論を信じてしまうと、そもそも前提が崩れてしまうため法則が覆るという理論が破綻することになります。

たとえば暴落が起こらないという例外を投資家全員が信じれば、投資家全員が全財産を株に投資することになります。その結果、誰も投資できなくなったときに頭打ちとなり、それ以上は株価が上昇しないということが起こるはずです。

全員が信じないからこそ例外に意味や価値が生まれるにもかかわらず、全員が信じてしまえば例外に意味や価値が生まれず例外が起こらないことになります。

全員が信じなくても例外は起こらない

全員が法則が覆ると思ったときには法則は覆らないように、全員が法則は覆らないと思ったときにも法則は覆りません。

誰もが法則に則って法則を前提として決断することになるため、法則通りの状況になります。

結局のところ、法則を信じようが信じまいが法則が覆ることはありません。

5.自分だけが分かっているという自尊心をくすぐる

一般的に知られている法則が覆ることを自分だけは理解しているという状況は自尊心をくすぐられるものです。自分が切れ者に思えてくるものです。

しかし現実において自分だけが分かっているという状況はほとんどなく、少なくても自分の頭で考えるわけでもなく誰かの意見を鵜呑みにしているうちは自分だけが分かっていることはありません。

自分の知性を過大評価している

多くの投資家は自分のことを優秀だと考えているものです。特に優秀ではない人ほど優秀だと思い込むものです。

多くの人が理解できないものを理解できていると錯覚し、常識を超えたことを理解できていると思ってしまいます。

ところが信じている意見は非常に単純で論理的根拠に乏しいにもかかわらず、自分でも論理を理解できない場合が少なくありません。よく分かっていないのによく分かっていると思ってしまっている場合が少なくありません。

ほとんどの人は自分が思っている以上に賢くはないことを理解しておく必要があります。

少数派であることに快感を覚える

法則を覆す例外が起こると考える人が少ない場合には、少数派であることに快感を覚えます。

多くの人が気付いていないことを自分だけは気付いていると思い込み、自分が切れ者であると自認してしまうようになります。

少数派であることに快感を覚えてしまうと、どれほど自分の意見が根拠に乏しいものであり自分でも理解できていないものであっても、少数派に属しているというだけで正しいように思えてしまいます。

陰謀論を信じ込むタイプの人は、少数派であることに快感を覚えている場合が少なくありません。

多数派であることで納得する

株式投資では、多数派に属しているからといって正しいとは限りません。ところが多数派であることに納得してしまう人も少なくありません。

株式投資の法則が覆ることを多くの人が信じていることを根拠にして納得してしまうなら、非常に危ういかもしれません。多数派が正しいならバブルも暴落も起こらないはずだからです。

多数派であることで納得することは、少数派であることに快感を覚えるのと同じくらい危険です。そもそも株式投資の法則は、どれだけの人が信じているかで決まるわけではないからです。地球が回転していることを何人が信じようが、地球が回転していることは覆らないのと同じです。

まとめ

株式投資の世界では、さまざまなところから情報が出てくるものです。その情報の中には信じられるものもあれば信じられないものもあります。

情報を精査することは株式投資をしているなら絶対に欠かせません。自分の信じたいものを信じていれば、絶対に損失を被ることになります。

株式投資の法則を覆すような奇抜な意見については慎重に対応しましょう。

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