株式を売却するときに自問自答すべき5つのこととは?株を売るべき理由を明確にしよう!

   

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株式は購入するときが難しいですが、それ以上に難しいのが売却するときです。株式を売却する理由はさまざまですが、論理的な考えだけでなく感情的な理由から株を手放すことも少なくありません。

株を売った後で株価が上昇すれば利益を得ても損をしたような気分になり、株を売った後で株価が下がってもそれ以上に高い値段で株を買っていれば損をしたことになります。

株は究極的には、買うか保有するか売るかの3択でしかないため、株式の売却は株式投資でも非常に重要な要素となります。

今回は、株式を売却するときに自問自答すべき5つのことをご紹介します。株を売るべき理由を明確にすることが何よりも大事です。




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1.損切りではなく狼狽売りをしていないか

株式を売却するときの大きな理由が損切りと狼狽売りです。どちらも株を売ることには変わりありませんが、損切りと狼狽売りでは投資の成績はまったく違ったものになってしまいます。

株を売るときには、損切りをしようとしているのか狼狽売りをしようとしているのかを確認しておく必要があります。

早めに損失を確定してそれ以上の損失を防ぐ損切り

損切りとは、損失が拡大する前に早めに株を売ってしまうことで損失を最小限に抑えるという投資手法です。

適切に損切りをすることで損失を最小限に抑えることができ、特に短期投資では売買を頻繁に繰り返すため適切な損切りができなければ大きな利益を見込むことはできません。

優れた損切りは、株価の下落が始まった早い段階ですばやく株を売ることにあります。

精神的に追い詰められて大きな損失を出す狼狽売り

損切りと同じように株を売って損失を確定させる狼狽売りですが、損切りと異なる点が株を売却するときのタイミングと精神的な状態です。

狼狽売りの場合、株価が下落してもすぐに株を手放さずに反転して株価が上昇に期待しているうちに株価がさらに下落してから売ります。そのため株を売るタイミングが遅く、大きな損失が発生してしまいます。

また株を売るときにも論理的で冷静な判断を下せる精神状態ではなく、焦って動揺して狼狽しながら株を手放します。

損切りなら決行して狼狽売りなら冷静になって判断する

もし株を売るときに、精神的に動揺しておらず株価が下がり始めた早いタイミングで自分でも損切りだと確信できるなら躊躇せずに株を売ってしまいましょう。

損切りだと確信できるなら損失を限定することができます。

一方で株を売るときに、精神的に動揺していて株価の上昇を期待し続けて株価が下がり始めてから時間が経って株を売却しようと決断したらなら、それは狼狽売りの可能性が高まります。

狼狽売りならただ単純に大きな損失を確定させてしまう可能性があり、売らずに株を持ち続けた方がいいかもしれません。

株を売るときに冷静に判断できていると自覚できない場合には、とりあえず落ち着いて冷静になることを優先しましょう。

2.株を手放す理由が妥当か

株を売却するときには、それ相応の理由が必要になります。もし株を売る明確な理由がなく何となく株価が上昇したから株を売ろうと考えているなら、一度、思い直した方がいいかもしれません。

利益確定をする必要性

もし株価が上昇していて利益を確定したいと思っているなら、利益を確定する必要性について考える必要があります。

株を売却するということの最大の理由は現金が必要だということです。現金が必要もないのにわざわざ株を売却して現金を手に入れる理由はありません。

もし現金が必要な理由が思い付かないなら、そもそも利益確定をする必要性もないかもしれません。

さらに株価が上昇する可能性

もし株を売って利益を確定したという理由が、株価が十分に高くなっているから株価が下落する前に利益を確保したいというものならさらに株価が上昇する可能性についても考えてみましょう。

もし企業の業績が落ちているわけでもなく株価が下落する予兆や兆しがないなら、株価が下落する可能性よりも株価が上昇する可能性の方が高いかもしれません。

株を売却してから株価が上昇した場合、それはただ単純に儲け損ねたということになります。

利益を確定して安心したいという気持ちがあっても、さらに株価が上昇する可能性が残っているなら無理に株を売却する必要はありません。

将来の配当金まで考慮する

株を売却せずに保有し続ければ配当金を得ることができますが、株を売却してしまえば得られるはずの配当金を放棄することになります。

できるだけ早いタイミングで現金が欲しいなら株を売ってしまうのも有効な手段ですが、細く長く現金が欲しいなら配当金を得るという方法もあります。

特に配当金が多い高配当株に投資している場合には、無理に株を売却せずに保有し続けることで安定的なインカムゲインを手に入れることができます。

株を売却したときに得られるキャピタルゲインだけでなく、配当金として得られるインカムゲインまで考えて株の売却を検討しましょう。

3.手放す株の量は妥当か

もし株を売却する場合、一度にすべての株を売却する必要はありません。分割して一定の割合の株を売却することもできます。

株を売るときには、どれくらい売るのかも考えおかなくていけません。

必要な現金を得られる分だけ売る

もし現金が必要なために株を売却するなら、必要となる現金を確保できるだけ株を売ることを考えましょう。

必要以上に現金を持っていても仕方ありません。株に投資しておけば、それだけで利益を得られる可能性は高まります。

株を売るときには必要な現金を得られる分だけに限定してみましょう。

段階的に売る

もし株をすべて売却するつもりでも、一度にすべての株を売却する必要はありません。いくつかに分割して段階的に株を売っていくようにしましょう。

売った株がその後も値上がりを続ければ、売却のタイミングを間違えている可能性があります。しかし誰もができるだけ高く株を売りたいものの実現できないのが現実であり、完璧なタイミングで株を売ることは困難です。

そのため段階的に株を売ることで、安値で株を売るのを防ぎながらできるだけ高く株を売ることができます。

一度にすべての株を売らずに分割してタイミングを見計らいながら株を売っていくことで、株を安値で売るリスクを抑えることができます。

株価の上昇よりも少ない量の株を売る

インデックス投資をしている場合には、定量売却法と呼ばれる方法で株を売却していくことで資産を減らすことなく株を売り続けることができます。

株価の上昇よりも少ない割合で株を売却することで、資産の総額を減らすことなく株を売却していくことが可能になります。

この方法では安定的な売却益を得ることは難しいですが、効率的に株を売却していくことができます。

インデックス投資の場合、株価の上昇率は平均約7%となっているため、それ以下の割合で株を売却することで利益を持続的に得ることもできます。

株価の上昇よりも少ない量の株を売ることで得られる現金でも十分なら、非常に有効な売却法となります。

4.株を売るべきタイミングか

株式相場全体の状況に加えて個別の企業の状況まで踏まえて株を売るべきタイミングを見計らう必要があります。もし大局的に株を売るべきタイミングではないなら、もう少し考えて様子を見てから判断しましょう。

相場全体の過熱感

もし相場全体が楽観的でバブル期が到来しているなら、株を売るべきタイミングかもしれません。

株はもっとも売りたくないときに売り、売りたいときに売らないのが最適だとされています。

バブル期には株価が上昇を続けるため、株を持っているだけで資産が増えていきます。一方でバブルが過熱すると暴落期に突入するため、株価が大きく下落する前に売ってしまうことで利益を最大化させることができます。

もしバブル期にあると判断できるなら、部分的にも株を売却していくのがいいかもしれません。一方で暴落期なら、含み損を抱えていてもしっかりと堪えて株を持ち続ける方がいいかもしれません。

セクターを取り巻く状況

個別銘柄に投資していれば、投資している企業を取り巻く環境も株の売却タイミングに大きな影響を与えます。

企業が属するセクターで大きな問題が発生しているときには個別銘柄も影響を避けることができず、極端に株価が下がっている可能性があります。

金融不安の場合には金融セクターの株が値下がりし、健康問題が注目を集めていればタバコの製造販売をしている企業や健康に悪そうな食品関連の企業の株価が値下がりすることは容易に想像できます。

セクターごとの問題が解決すれば株価も上昇する可能性が高いため、それまで無理に売らずにおいておきましょう。

個別の企業の状況

個別の企業も問題を抱えることがあり、問題を引き起こしている場合には株価が下がる前に早めの損切りをするか、株を売らずに持ち続けて業績の回復を待つかのどちらかを判断しなくていけません。

ポイントになるのが、投資している企業が問題を乗り越えられるかどうかです。もし発生している問題に対処できず乗り越えることができないと判断できるなら、できるだけ早く株を売ってしまった方が賢明です。

一方で優良企業の株を持っていて、問題が一過性であると判断できるなら、株価が下がったタイミングでは売らずに持ち続ける方がいいかもしれません。

個別の企業の状況まで踏まえた株の売却の判断が迫られます。

5.株の永久保有を放棄すべきか

株式投資では、売買の回数をできるだけ少なくすることで税金や手数料を抑えることにつながります。また余計な売買を控えることで長期的にはリターンを高めることができるため、究極的には株を買った後には手放さずに持ち続けることが最高の投資手法と考えられます。

そのため株を売却するということは、株の永久保有を放棄するということになります。

株を売却するときには、非常に優れた株の永久保有という手法を放棄するに足りるだけの理由があることを確認しておかなくていけません。

株は売却しなければ売却タイミングを考えなくていい

株を購入するといつかは売却して現金化しなくていけないと考えがちですが、それは大きな間違いです。

株を現金にすればインフレによって現金の価値は下がり、投資効率も下がるため長期的には損をすることになります。

株として保有しておけば資産が増大していく可能性が非常に高く、持っているだけで資産を増やすことができます。

そして株を売却することを考えなければ、当たり前のことですが株の売却について悩まされることもなくなります。

株を売却してしまえば、再び株を購入しなければならなくなり、どこまでも株の売買を続けることになります。

株の永久保有は優れた投資手法

株を永久に保有するというのは優れた投資手法であり、株の売却の問題を避けられるだけでなく株の購入でも大きな意味を持ちます。

長く株を持ち続けることを前提にすれば、銘柄を慎重に選ぶことができます。衝動的に株を買うことを避けることができます。

また株を売らないと決めたなら、株価の変動に心を揺さぶられることもありません。株を売ることを考える必要もありません。

株として資産が増えても現金が手に入らなければ意味がないと考えている人も多いですが、配当金を出す企業も多く、成長性のある無配当の企業も成熟すると配当金を出したり増やしたりすることが多いため、長期的に株を持っていれば配当金として現金を手にすることも可能です。

株の永久保有は非常に優れた投資手法であることを明確にしておきましょう。

株の永久保有を放棄する理由はあるか

非常に優れた株の永久保有という投資手法ですが、株を売るなら永久保有を放棄するということになります。

株を売るときには、株の永久保有という優れた投資手法を上回るメリットがなければ株を売る理由はないということになります。

すぐに現金が必要な場合や精神的に耐えられない場合など、投資家によって株を売る理由はさまざまですが、最後には株の永久保有を放棄するだけの理由があるかないかで判断することができます。

もし株の永久保有を放棄する理由があるなら株を売却しましょう。株の永久保有を放棄する理由がないなら、もうちょっと深く考えてみる必要があります。

まとめ

株は買うときよりも売るときの方が難しく、どのタイミングで株を売れば最適なのかはなかなか判断できないものです。

また株を売るときには冷静さを欠いていることも少なくありません。特に投資初心者なら冷静に株を売却するのは至難の業で、論理的に考えているつもりでも感情が決断に大きな影響を与えている可能性があります。

株を売るときには、しっかりとこれらの自問自答を繰り返して、それでも株を売るべきだと判断できたなら株を売ってしまいましょう。

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