株価の先行きを予測できない5つの理由とは?現在の株価を見て判断しよう!

      2020/03/20

競馬場で勝ち馬を予想するおじさん

株価が大きく変動する場面では、誰もが知りたいのが株価の先行きです。株価の先行きが不透明ならどうにかして株価の先行きを予想したいと思うものです。

経済学者やアナリストの中には自信たっぷりに自説を開陳しますが、基本的には信用できる話などありません。なぜなら株価の先行き予測することはできないためです。

今回は、株価の先行きを予測できない5つの理由をご紹介します。株を売買するときには、株の価値と現在の株価を比較して判断する必要があります。




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1.株価を決定する要因が多すぎるから

株価の先行きを予測できない理由は非常にシンプルです。もっとも大きい理由が、株価を決定する要因が多すぎることです。

株価を決定する要因が多すぎるため、いったいどのような理由が原因でどのように株価が変動するのかは誰にも分かりません。

基本は企業の業績に連動する

株価は基本的には、企業の業績に連動して動くことになります。

潤沢な資産を持っていて業績が好調な会社なら、当然ながら株価も上昇します。なぜなら会社の価値の上昇がそのまま株価の上昇につながるからです。

安定してしっかりと稼いでいる会社なら株主を儲けさせることができ、不安定であまり稼いでいない会社なら株主を儲けさせることができません。非常にシンプルな理屈です。

長期的に見ると、ノイズとなるようなさまざまな要因が互いに打ち消しあうことで企業の業績に連動して株価は変動します。

政治や経済から投資家心理まで反映される

ところが実際には、株価は企業の業績に連動して必ず動くとは限りません。業績が良くても株価が下がることもあれば、業績が悪くても株価が上がることはあります。

なぜなら政治や経済から投資家心理まで反映されるためです。

企業を取り巻く環境は常に変化しており、企業に投資する投資家の気持ちも大きく揺れ動いています。

これらの複雑な要因は、どの要因がどれくらい株価に影響を与えるのか判断することができず、さらに影響を受けて動いた株価自体が株価に影響を与えてしまいます。

非常に大きな出来事が起こるとすぐに極端に株価に反映されることがありますが、極端に変動した株価が妥当であるかは誰も分かりません。

森羅万象のあらゆる出来事が株価に影響を与える以上、正確に株価の先行きを予測することは不可能です。

基本的には現在の企業の本質的価値と株価を比較するしかない

株価の先行きに対しては誰も判断することができません。しかし現在の株価が企業の本質的価値として妥当かどうかについては判断することができます。

現在の企業の業績から本質的価値を確認し、株価が企業の本質的価値を上回っているなら割高であり、株価が企業の本質的価値を下回っているなら割安だと判断することができます。

株価の先行きに対しては誰も判断することができない以上、投資家にできることは現在の企業の本質的価値と株価を比較することしかありません。

2.株価変動に影響を与えることが次々に起こるから

株価は企業を取り巻くさまざまな要因によって変動します。そのため洞察力に優れた投資家の中には、さまざまな要因をしっかりと分析して株価の変動を予測できるかもしれません。

ところが株価変動に影響を与えることが次々に起こるため、株価の変動を予測できたときには新たな要因によって予測がすでに使い物になってしまっている可能性が十分にあります。

状況は常に変化する

株価は企業を取り巻く状況によって大きく影響を受けます。そして企業を取り巻く状況は常に変化しています。

そのため株価が変動する要因は常に増えたり減ったりしていることになります。

株価を決定する要因が多すぎてすべてを分析することが困難であるにもかかわらず、さらに株価を決定する要因が増えたり減ったりしているのでは分析によって株価の予測をすることはほとんど不可能になります。

もちろん大きな流れについては把握することはできますが、どこまで分析しても確率論から抜け出すことはできません。確率的にはだいたいのことが分かっても、それ以上のことは分かりません。

株価変動の要因が多すぎるだけでなく状況が常に変化するため株価の変動の予測はできません。

予測が妥当か判断できない

確率的に株価の変動を予測できると説明しましたが、それは理論的な話です。現実的には正確に株価の先行きを分析して確率的に先行きを予測することも困難です。

もし正確に株価の先行きを分析して確率を導き出せたとしても、その予測が正しいかどうかは誰にも判断できません。

予測は確率論であるため予測が正しいことを証明するためには、パラレルワールドで同じ歴史を繰り返してみるしかありません。しかし現実の世界では歴史はひとつで同じ事象を繰り返すことはできないため、予測の優位性を証明することは不可能です。

どれほど予測が妥当なものであっても、そもそもその予測が妥当であることを確かめることは困難であるため、誰の予測を信じていいのかは誰にも分かりません。

株価の変動が株価の変動につながる

株価の変動は企業を取り巻く状況やその変化だけで引き起こされるものではなく、株価の変動自体が株価の変動に影響を与えるため予測することは困難です。

株価が大きく上がったり下がったりすれば、それだけで投資家が投資の判断をする要因となります。

そのため株価の変動による株価の変動まで考慮して判断することはほとんど無理になってしまいます。

株価の変動が株価の変動につながることを考えれば短期的に株価の変動を予測することが不可能なのは理解できるはずです。

3.投資家心理が働くから

株価に大きな影響を与える要因の中には投資家心理もあります。投資家が株の売買をするときには投資家の気持ちが大きな影響を与えるため、投資家心理を無視することはできません。

心理的要因が大きく影響する

株式投資では心理的要因が大きく影響しており、人間の心の動きのメカニズムが株価に反映されることになります。

人間の心の動きにはメカニズムが存在しており、株価の変動も人間の心のメカニズムが大きく影響しています。

さらに人間の心のメカニズムを利用した投資手法も存在しており、心理的要因が株価に大きく影響することは避けられません。

投資家の懐事情や思惑まで反映される

投資家心理は、投資家が株式投資にどのような姿勢で取り組むかということだけでなく実生活などの影響も大きく影響を受けます。

投資家の実生活が不安定なら投資にも影響を与えます。お金がなくなれば株が割安でも株を売ることもあれば、お金が余っていれば株が割高でも株を買うことは十分に考えられます。

またお金がないか余っているのか判断するのは投資家。投資家の気分次第で投資の状況は変化します。

投資家の気分まで株価に影響するとなると正確に株価の先行きを予測するのは難しくなります。

投資家心理が株価の変動を増幅する

投資家心理は極端に揺れ動くものです。バブル期には非常に楽観的に投資していたのに、暴落期には非常に悲観的になって投資を控えます。

同じ人間とは思えないほど状況によって態度が大きく変化するのが投資家であり、情緒不安定に極端に揺れ動きながら投資しています。

そのためボラティリティが大きくなることも少なくありません。株価が急激に上下するようなことも起こります。

4.予想外の出来事が起こるから

当たり前のことですが、予想外のことが起これば株価は大きく揺さぶられます。そして予想外のことは予想外のことなので、そもそも予想することはできません。

予想できないことで株価が変動してしまうなら株価を予想することはできません。

予測できるリスクも大きさまでは分からない

リスクの中には予測できるリスクもあれば予測できないリスクもあります。

予測できるリスクとして分かりやすいのは地震です。いつか必ず発生することは予測できます。

ところが予測できるリスクであっても、どれくらいの影響を与えるのかまでは分かりません。いつか地震が起こることが分かっていても、どれくらいの規模の地震になるのかは分かります。

予測できるリスクであってもその大きさや規模までは予測することはできません。リスクが株価に影響を与えるなら、リスクの大きさが分からないことは株価の予測を妨げる障害となります。

予測できないリスクもある

予測できるリスクでさえ、実際にはリスクの大きさを判断することができません。予測できないリスクともなれば、何も分からないのも当たり前です。

予想外の出来事を予想することは不可能であり、どれほど入念に調べても絶対に予想外の出来事は発生します。

そして予想外の出来事はそのまま予測できないリスクに変貌します。

予測できないリスクによって状況が大きく変化してしまうことも少なくありません。特に大暴落の引き金は予測できないリスクが顕在化することで引き起こされることがほとんどです。

不安定な状態が続く

予測できないリスクが顕在化すれば、連鎖的に状況が変化していきます。

リスクの顕在化が新たなリスクの火種になれば、不安定な状況が断続的に発生し続けることになります。

不安定なときこそ株価の予測が必要不可欠な場面ですが、予測が必要な場面ほど予測することが難しくなります。

リスクの顕在化によって連続してリスクが顕在化していけば不安定な状況が形成され、株価の変動は誰にも分からない状況になります。

5.長期的には企業の業績が反映される

株価の変動の予測については不可能であり分からないことだらけですが、それは株価の短期的な推移に限定されます。逆説的にいえば長期的な株価の推移は予測することが可能であり、長期的な株価の推移は企業の業績が反映されることになります。

ファンダメンタルズ分析で分かる企業の業績

株価の未来については予測することはできませんが、企業の業績についてはファンダメンタルズ分析を行えば分かります。

損益計算書や貸借対照表をチェックしてこれまでの業績の推移を確認し、さらに企業が実際に販売している商品やサービスを利用してみれば企業の実力を判断することができます。

これまでの企業の業績を把握することができれば、今後の企業の業績も正確には予測できなくてもだいたいは予測することができます。

地道にファンダメンタルズ分析をすることで企業の業績を把握することは十分に可能です。

株の本質的価値と株価の乖離は時間が経てば収斂される

ファンダメンタルズ分析によって株の本質的価値が分かった場合、株価と大きく乖離していることが少なくありません。この株の本質的価値と株価の乖離は時間が経てば収斂されます。

そのため短期的には株価の変動を予測することは不可能に近いですが、最終的には株の本質的価値と株価は近づいていくことになります。

つまり株の本質的価値に対して株価が高い場合でも低い場合でも、時間が経てばほとんど同じような動きとなります。

株の本質的価値と株価の乖離は時間が経てば収斂されることを知っていれば、短期投資は投機で長期投資は投資だということにも納得できます。

長期投資なら株価の予測は可能

株の本質的価値と株価の乖離は時間が経てば収斂されるということは、長期投資については株価の予測が可能ということになります。

もし株価が株の本質的価値を下回っていれば、株価は時間が経てば大きく上昇するはずです。逆に株価が株の本質的価値を上回っていれば、いずれは株価が大きく下がっていくことになります。

株価の変動はさまざまな要因によって起こりますが、時間が経つことでプラスの作用とマイナスの作用が互いに作用を打ち消し合うためです。

コイントスを10回しか行わなければ表と裏の結果には大きなバラつきが発生しますが、1000回繰り返せば表と裏の結果は50%にかなり近くなるのと同じです。

短期投資については株価の予測は不可能ですが、長期投資については株価の予測は可能です。

まとめ

株式投資をしていれば株価の先行きがどうしても気になる場合があります。しかし株式投資の原理さえ理解しておけば、そもそも株価の先行きが気になる時点で投資ではなく投機をしているということに気付くはずです。

長期投資が非常に高い精度で株価の先行きを把握することができます。そして非常に高い精度で株価の先行きを把握できないなら、そもそも投資をすべきではないとも考えられます。

株価の先行きを予測できない理由が分かれば、常に現在の株価を見て妥当かどうかを判断して投資するようにしましょう。

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