優良銘柄の5つの特徴とは?多くの投資家が欲しがらない不人気株を狙え!

      2020/03/17

株価の変動とグラフのサラリーマンの男性

個別銘柄を選ぶときには、できるだけ期待値の高い銘柄を選定する必要があります。数多くある会社をすべて調べることが難しく、優良銘柄の特徴を知っておくことで効率的に優良銘柄を見つけ出すことができます。

しかし優良銘柄を見つけるのは簡単ではありません。多くの投資家が飛びつくような株であっても、株価が上昇しないことは少なくありません。

株式投資では、企業の成長と人気のなさの差が大きいことが成果に直結します。そのためできるだけ成長する企業でありながら、誰もが見向きもしない株を見つけ出すことが重要です。

今回は、個別銘柄を選ぶときには知っておきたい優良銘柄の5つの特徴を解説していきます。他人が欲しがらない株を狙うのが基本戦略です。




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1.人気のないビジネスをしている会社

最先端のテクノロジー企業や有名ブランドを擁する企業の株を持っていれば、周囲から一目置かれるかもしれませんがお金が儲かるとは限りません。

お金を儲けるためには、人気のないビジネスをしている会社を選ぶようにしましょう。

名前がダサい会社

名前がカッコイイ会社の株は買ってはいけません。なぜなら名前がカッコイイだけで不当に会社の株価が上がっているからです。

多くの投資家は企業名を見て株を買っているため、事業内容は関係なく将来性がありそうな企業名というだけで株価が上がっている可能性ががあります。

一方でダサい企業名の会社は狙い目です。口に出して名乗るのが恥ずかしいような会社なら、どれだけ利益を出していても人気が集まらないため株価が割安になりやすいからです。

見栄を張るために株を買うならカッコイイ名前の会社の株を買えばいいですが、お金を儲けるために株を買うならダサい名前の会社の株を優先的に買いましょう。

古臭い事業を展開している会社

古臭い事業をしている会社も狙い目です。

多くの投資家は最先端の事業をしている会社の株を買おうとします。最先端の事業なら成長率が高く業績が上がると想像できるからです。

ところが最先端の事業を展開している会社が、すでに株が割高になっている可能性があります。また期待ほど成長するかは分かりません。

多くの投資家は大企業となった最先端企業を見ているため最先端企業の将来性に期待しますが、実際には大企業にまで育った最先端企業はごく一部。残りの企業は潰れており死屍累々となっています。

古臭い事業なら過酷な競争に巻き込まれません。たとえば昔ながらの飴を作っている会社に対抗して新規参入してくる企業はほとんどありません。古臭い事業であることがビジネスの独占を実現してくれます。

また古臭い事業なら最先端の設備は必要ありません。最先端企業なら常に設備を交換しなくてはいけませんが、古臭い事業なら設備の交換が不要であるため必要以上の経費がかかりません。古い会社ならすでに減価償却も終えているはずです。

昔ながらの古臭い事業は爆発的な収益を生みませんが、それ以上に人気がないため高いリターンをもたらしてくれる可能性は十分にあります。

不人気の業種

「3K」と呼ばれる「きつい」「きたない」「危険」の要素を含む業種の会社は非常に魅力的です。

不人気の業種は、それだけイメージが悪いため投資家を寄せ付けません。つまり株が割安になっている可能性が高くなります。

また嫌われているものの必要不可欠な仕事であり、常に需要があります。不人気の業種であるため需要に対して供給が少なく、商品やサービスの価格も高めに設定されています。

多くの消費者は、どれだけ値段が高くても会社に仕事を任せるしかないため価格決定権は会社が持っています。

人気がないだけでなく需要に対して供給が少ないため、業績が好調になる可能性は非常に高く大きなリターンを生み出してくれます。

2.成長せず将来性のない産業

投資家の多くは大化けする株は成長産業の中から誕生すると考えています。

しかし実際には、成長せずに将来性のない産業の中からも大化けする株は誕生します。

成長産業の株は避ける

成長産業の株は、成長産業の株というだけの理由で値上がりします。企業の業績を気にすることなく成長産業だからというだけで株を買うのは大間違いなく

成長産業の株の中にも大きく成長するものは存在しますが、そのほかの企業は潰れてしまいます。

そして実際に大きく成長したとしても、そもそもの期待が大きすぎるため大したリターンを生み出すことはありません。

成長せずに将来性のない産業の株を優先的に買うということだけでなく、成長産業の株を避けた結果が成長せずに将来性のない産業の株を選ぶということになります。

無成長産業の中でも成長する

産業自体が停滞していたとしても、ビジネスモデルが新しければ新たな需要を生み出して成長することがあります。

食品産業を見れば分かります。人間が食べる量自体はそれほど変化しないため、食品の消費量は人口と直結しています。

そのため人口が変わらなければ、食品産業の中から成長する企業はそれほど多く生まれないことになります。

ところが食品産業の中でも、斬新なコンセプトの商品やサービスを提供している企業は大きく成長します。数年前には存在していなかった企業が、いつのまにか全国に数百店舗を展開して誰もが知っている一大チェーン店になっていることは少なくありません。

競合が少ない

成長せず将来性のない産業は、優秀な人材を集めることが困難です。そして参入者がいないため過当競争が起こりません。

そのため斬新なビジネスモデルを持ち込んで成長を始めると、ほかの企業のシェアを奪って大きく拡大することが少なくありません。

成長産業ではどれだけ優秀な企業であっても過当競争によって潰されてしまうことが少なくありませんが、無成長産業ならそもそも新規参入自体が少ないため伸び始めると大きく伸びる可能性があります。

3.継続的に使い続ける必要がある商品を売る会社

継続的に使い続ける必要に迫られる商品やサービスを提供している会社は、安定して高い成長率を維持することができます。継続的に使い続ける必要がある商品を売る会社は要チェックです。

日用品は需要がなくならない

日用品のような需要がなくならない商品やサービスを提供している会社なら、確実に利益を生み出し続けることができます。

消費財であるため使ってしまうとなくなってしまいます。すると再び需要が発生します。

ところが使ってもなくならないような流行りものは、一度買ってしまえば満足してしまいます。需要が尽きることは避けられません。

需要がなくならない商品やサービスを提供している会社なら着実に成長するため株価の上昇も見込めます。

安定したビジネスを展開できる

一定の需要を見込むことができれば、安定したビジネスを展開することができます。

安定しているビジネスなら計画的な経営が可能となります。設備投資など資金が必要な場面でも計画的に実行できます。

また商品自体が陳腐化しにくいため、経営者は難しい判断を迫られません。無能な経営者であっても安定した企業経営を実現できます。

継続的に使い続ける必要がある商品を売る会社は、それだけで安定したビジネスを展開することができます。

ブランド力が強化される

毎日のように使う商品やサービスは、知らない間にブランド力が強化されていきます。

普段から使い慣れているものを選ぶのが人間の習性であり、毎日のように使っている商品やサービスをついつい選んでしまうのは自然なことです。

ブランドが浸透すれば依存性も高まり、着実に商品やサービスを利用する顧客を増やすことができます。

定着率を高めてリピーターを増やし続けることでビジネスを強化していきます。

4.テクノロジーの発展に恩恵を受ける会社

最先端のテクノロジー企業の株を買うことは推奨されませんが、その恩恵にあずかれる株ならぜひとも買っておきましょう。最先端テクノロジーの発展によるリスクを避けながらリターンを最大限に受けることができます。

価格競争が激しいコンピュータを使う意味

最先端のテクノロジーであるコンピュータを作っているような企業は推奨されません。なぜなら日進月歩で進化するコンピュータを開発し続ける必要があり、無数の競合他社に打ち勝ちながら利益を確保しなければいけないからです。

しかしコンピュータを使う側としては過当競争は大歓迎です。コンピュータの製造メーカーがしのぎを削るほど、最先端のコンピュータを安く手に入れることができるからです。

そのためコンピュータをビジネスに利用しているような企業にとっては、コンピュータの発展がそのままビジネスの展開に貢献されます。

テクノロジーの発展の受益者を探す

たとえばコンピュータが発展すれば、コンピュータは安く広く使われるようになります。

コンピュータを使って会計処理をしているスーパーは収益性が高まり、コンピュータの利用者が増えることでネットサービスは普及します。

テクノロジーが発展したときには、テクノロジーの発展に貢献した人が必ずしも最大の受益者になるとは限りません。

最先端のテクノロジーが発展した場合には、いったい誰が受益者になるのかを考えれば、優良な投資先を見つけることができるかもしれません。

5.会社の関係者が株を買っている会社

株を売却する場合、売値が十分に高いと判断されるから売却されます。逆に株を購入する場合、買値が十分に安いと判断されるから購入されます。

そのため会社の関係者が株を売却している場合には、会社の内部事情を知る関係者であっても株価が高いと判断していることになります。

一方で会社の関係者が株を買っている場合には、会社の内部事情を知る関係者であっても株価が安いと判断していることになります。

つまり会社の関係者が株を買っている会社は、株が安値で魅力的であると考えられます。

インサイダーたちが買っている

会社の関係者が株を買っている場合には、会社が順調である可能性が非常に高くなります。

会社が問題を抱えていて先行き不安な状態なら、会社の株を売るのが自然な流れとなるからです。

特に一般従業員が自社の株を買っているなら魅力的です。少ない給料を割いてでも株を買うということは、それだけその会社に魅力があり将来性を感じているということです。

さらに従業員が株を買う場合、会社が倒産すれば職も株への投資資金も同時に失うことになります。それだけのリスクを冒しながら株を買っているということは、それだけ大きな意味があります。

インサイダーたちが株を買っている会社は非常に魅力的な会社だと考えられます。

自社株買い

会社自体が会社の株を買い戻すことがあります。会社が自社の株を買うこと自社株買いといいます。

自社株買いをすることで発行株数が減少するため株価は上昇することになります。株主たちに配当金を出せば税金がかかってしまいますが、自社株買いを通じて株価を上げれば税金がかからずに株主の資産を増やすことができます。

また経営者が余剰資金をムダに使うことを防ぐことができます。

自社株買いを継続的に行っている会社なら、発行株数が減少していくため業績を維持するだけでも自然と株価は上昇していくことになります。

まとめ

優良銘柄に分類される株には、これらの5つの特徴があります。その基本は多くの投資家が欲しがらないものであり、話題にもならないような不人気株を狙うことが重要です。

人気株はどれだけ企業が成長しても期待値が高すぎて大したリターンをもたらしてはくれません。一方の不人気株は、企業が大して成長しなくても誰も期待していないため大きなリターンをもたらしてくれることがあります。

多くの投資家が注目していない企業に目をつけておき、ここぞというときには思い切って買ってみましょう。

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