大幅な値上がりに期待できる銘柄を見つけ出す5つの方法とは?普段の生活から10倍株(テンバガー)を見つけ出せ!
数年後に株価が急上昇する株を見つけ出すことができれば誰でも簡単に大金持ちになれます。
しかし多くの一般投資家は数年後に株価が急上昇する株を見つけることができません。またプロの機関投資家が見つけ出せない将来有望な株を一般の投資家が見つけられるとは思えないと否定する人も少なくありません。
ところが現実には、プロの機関投資家は投資をする際にさまざまな制約を受けるため投資先が限定されており、プロの機関投資家が投資できない範囲にある株であれば、一般投資家でも十分に勝ち目があります。
今回は、10倍株(テンバガー)と呼ばれるような大幅な値上がりに期待できる銘柄を見つけ出す5つの方法をご紹介します。過去を振り返れば多くの人が10倍株を見逃してきた事実に気付くはずです。
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1.小型株の中から探す
まず株価が急上昇して短期間で大儲けできる10倍株(テンバガー)を探すときには、誰もが知っているような大型株を探してはいけません。小型株の中から探すようにしましょう。
大型株は値動きが緩やかで小型株は値動きが激しい
一般的に大型株は値動きが非常に緩やかになっています。大きく下がることもなければ大きく上がることもありません。
一方で小型株は値動きが非常に激しく、株価が大きく下がることもあれば大きく上がることもあります。
大型株と小型株で値動きの傾向が異なるのは安定性と成長性の違いがあるからです。
大型株は古い企業が多く、長期間にわたって続いているための動きの傾向が比較的簡単に想定できます。また安定的なビジネスを展開しているため、大きく値崩れすることが少なく大きく値上がりすることもありません。
大企業が1年で規模を2倍どころか10倍になることが難しいことは簡単に想像できます。
一方で小型株は新興企業が多く値動きもダイナミックになります。また成長の余地があるため、大化けする可能性も十分に考えられます。
もちろん大型株の中にも急激に値上がりするものも存在しますが、短期間で大儲けできるテンバガーを効率的に探す場合には小型株が有力候補になります。
注目されておらず株価が価値に見合っていない
多くの投資家が注目する有名企業の大型株とは異なり、まだ誰にも知られていないような無名企業の小型株は実力が評価されておらず株価が価値に見合っていない場合が少なくありません。
有名企業の大型株は、多くの投資家に知られているというだけで値上がりする可能性があります。人間はよく知っているものを信頼するため、投資するときにも企業の名前を知っていただけで安心して投資できます。
また機関投資家やファンドマネージャーは、巨額の資金を投資するため小さな株を購入することが難しくなります。小型株に巨額の資金を投入すれば、それだけで株価が変動したり会社を買い取ってしまうことになるためです。
また機関投資家やファンドマネージャーは、お金を預けている投資家を納得させられる投資先にしか投資できません。どれだけ儲かると思っていても、信頼性の低い小型株に投資して失敗すればサラリーマンである機関投資家やファンドマネージャーは職を失う可能性があるためです。誰もが知っている大型株に投資している失敗しても、あまり責められることはありません。
そのため小型株は機関投資家やファンドマネージャーから資金が投入されておらず、あまり有名でもないため資金が集まりにくく、実力はあっても株価が低い可能性が高くなります。
機関投資家に見つかれば一気に値上がりする
機関投資家やファンドマネージャーが資金を投入する前に投資しておいた小型株には、機関投資家やファンドマネージャーの資金が流入していません。そのため、機関投資家やファンドマネージャーに見つけられて投資されれば一気に株価が上昇することになります。
機関投資家やファンドマネージャーは、前例がなければなかなか投資することができません。ほかの機関投資家やファンドマネージャーが投資していれば安心して投資することができます。
もし投資に失敗しても、ほかの機関投資家やファンドマネージャーも同じように失敗していればお金を預けている投資家や上司に言い訳することができるためです。
この性質を利用すれば、機関投資家やファンドマネージャーに将来有望な小型株が見つかった時点で大きく値上がりします。大きな値上がりが大きな値上がりを連鎖的に生み出し株価も一気に上昇するはずです。
機関投資家やファンドマネージャーに見つかっていない小型株にこそ誰にも気兼ねすることなく投資できる個人投資家の勝機があります。
2.自分の専門性が生かせる分野から探す
大化け狙いの株を購入するときには将来有望なハイテク株を購入したくなるものですが、自分がよく知らない分野や技術の企業はその実力を見極めることも非常に難しくなります。
そのためもしテンバガーを手に入れたいなら、自分の専門性が活かせる分野から探すべきです。
多くの投資家より得意な分野で勝負する
もし食品関係の仕事をしているなら、食品関係のビジネスがどのようなもので食品関係の会社の中でも大儲けしている会社はどこなのかは簡単に想像できるはずです。
食品関係の仕事をしている人には常識であっても、多くの銘柄をチェックする必要がある機関投資家やファンドマネージャーにとっては常識でない可能性があります。
自分の得意分野から株を探すということは、株を探し始めた時点で多くの投資家より有利な立場にあるということです。自分の有利を最大限に活かすことができれば、大きく儲けられる可能性は高くなります。
得意分野は仕事だけではありません。趣味も誇るべき得意分野です。
自動車が趣味なら自動車会社だけでなく自動車のパーツを作っている多くの投資家が知らない関連会社まで知っているはずです。
ゲームが趣味なら、最新作の評価や人気のソフトから成長しそうな企業をピックアップすることができるかもしれません。
どのような分野であっても強みを活かして投資をするように心がけましょう。
よく分からない分野には投資しない
よく知っている分野に投資する反面でよく知らない分野には投資してはいけません。特にテンバガーを狙うときには注意が必要です。
小型株は値動きが激しいため、大きく値上がりする可能性を秘めている一方で値下がりするリスクも抱えています。
よく知っている分野なら、企業の成長性を見通すことができるだけでなく、潮目が変わって企業が落ち目になったことにもすばやく気付くことができます。
ところがよく知らない分野では、企業の成長性を見通すことができないだけでなく潮目が変わって企業が落ち目になっても気付くことができません。
もしよく知らない分野の株を買い、幸運にも株価が上昇しても、株価が下がるタイミングを見極めることができないため株を売るタイミングを逃す可能性が高くなります。
テンバガーで利益を上げるためには、株の買い時だけでなく株の売り時にも注意を払う必要があるため、株価が上がるという理由だけでよく分からない分野の株に投資することは愚策になります。
ポートフォリオは気にしない
リスクを抑えた投資を目指すならポートフォリオに気を配る必要があります。個別銘柄を購入する場合にはセクターを分散することでリスクを抑える効果に期待することができます。
しかしテンバガーを探しているなら、セクターを分散させるなどしてリスク分散を考える必要ありません。なぜならリターンを最大化させることを目指しているからです。
下手にリスクを考慮してしまうとリスクが大きくなる可能性があります。セクターを分散させることを意識すれば、よく知っている分野への投資に集中できなくなり、よく知らない分野に投資しなければならなくなるからです。
そもそも消極的にリスクを考慮するならテンバガー狙いは間違った戦略ということになります。テンバガーを狙うということは、リターンを最大化させることでリスクを最小化させる戦略だからです。
大幅な値上がり期待できる銘柄を探す場合には、ポートフォリオの中身を気にすることなく、とにかく値上がりしそうな株に投資するようにしましょう。
3.普段の生活から探す
テンバガーは普段の生活にも溢れています。株価が急上昇するのは、多くの人が商品やサービスを購入して人気となり企業の業績が上向くからです。
そのため商品やサービスに人気が出る前に、商品やサービスを提供している企業の株に投資すれば儲けることができます。
利用することが多くてリピートしたくなる商品やサービスに注目
生活の中には利用することが多くてリピートしたくなるような商品やサービスは必ずあります。そんな商品やサービスと株を結びつけることができれば、テンバガーも見つけることができます。
たとえば神戸物産。業務スーパーで知られる企業であり、過去10年で株価は40倍以上になっています。
10年前なら多くの人が業務スーパーを知っていたはずです。店舗数は全国500店舗を超えており、業務スーパーを利用したことがある人は数多く存在しました。
2009年11月には、人気のテレビ番組『探偵ナイトスクープ』でも業務スーパーを好きすぎる依頼者が業務スーパーのプロモーションビデオを作るというマニアックすぎる依頼が登場しており、熱狂的なリピーターが存在していることは明白でした。
もし普段の生活の中でテンバガーを探す意識があれば、多くの人が億万長者になれたはずです。業務スーパーで売っているお値打ち品は、間違いなく神戸物産の株でした。
テンバガーは数多く存在しており、その多くが生活に密着しています。もし繰り返し購入したくなる商品やサービスがあれば、その商品やサービスを提供している会社について調べる価値は十分にあります。
商品やサービスが生み出す利益
大ヒットすることが予想される商品やサービスを見つけたからといってすぐに株に飛びついてはいけません。商品やサービスが生み出す利益に着目しなくてはいけません。
もし大ヒットする商品やサービスが大きな利益を生み出したがなければ会社が成長することはありません。
また商品やサービスのヒットが一時的なら持続的な成長を望むこともできません。株価は一時的に急上昇するでしょうが、流行が落ち着けば急下降するはずです。
企業規模が大きければ、商品やサービスが大ヒットしても企業全体の売上の向上に大きく貢献しない場合もあります。商品やサービスを提供している企業が大きければ、ひとつの商品やサービスが占める売り上げの割合も限定的になるためです。
特に大企業の場合は、ひとつの商品やサービスで株価が大化けする可能性は下がります。
商品やサービスが生み出す利益が、その企業にどれほどのインパクトを与えるのかを考えましょう。
家族や友人が固執している商品やサービスも狙い目
大ヒットする商品やサービスを見つけるのは自分だけではありません。家族や友人が大ヒットする商品やサービスを見つけてくることもあります。
家族や友人なら、どのような嗜好や特性を兼ね備えた人物なのか判断することは容易です。審美眼についても信頼することができます。
家族や友人が褒めている商品やサービスがあるなら、どのような部分が優れているのか聞いてみましょう。もし大ヒットの前触れだと判断できれば、自分でも試して会社を調べてみるべきです。
4.儲かるビジネスモデルから探す
大ヒットすることが予想される商品やサービスを見つけたとしても、儲かるビジネスでなければ株価が大きく値上がりするまで会社が存続するかは確信できません。ビジネスモデルにも着目しましょう。
商品やサービスを買い続ける必要性があるか
大ヒットすることが予想される商品やサービスであっても、ブームがすぐに収束すれば企業の成長はそこでストップしてしまいます。
商品やサービスの中には、一度の購入で足りるものもあれば何とも購入しなければいけないものもあります。
たとえば薬です。
一度飲めば病気を治せる薬と継続的に飲み続けなければ病気の進行を抑えられない薬があれば、儲かるのは継続的に飲み続けなければ病気の進行を抑えられない薬です。
どう考えても効能としては一度飲めば病気を治せる薬の方が優れていますが、利益を出せるのは定期的に買い続ける必要がある継続的に飲み続けなければ病気の進行を抑えられない薬ということになります。
つまり商品やサービスが優れていることと儲けられることは違うということです。投資家は優れた商品やサービスではなく儲けられる商品やサービスを提供している会社の株を買わなくてはいけません。
大規模に展開する余地があるか
商品やサービスの市場が大きければ成長の余地が残されているということになります。
たとえば規模によって売り上げが決まるようなビジネスの場合、規模が十分に大きくなりシェアの大部分を握っていれば、それ以上に成長することはできません。
規模が大きく大部分のシェアを占めているということは優良企業であることに間違いありませんが、そこから株価が10倍に跳ね上がるテンバガーということにはなりません。
商品やサービスが優秀であってもテンバガーにはならないように企業が優秀であってもテンバガーにはなりません。
現在は規模が小さくシェアを奪えていない企業なら、有力な商品やサービスで規模を拡大して大きく成長することができます。
他社にマネされない独自性があるか
もし独自性が弱く簡単に他社にマネされてしまうようなビジネスモデルを展開しているなら、成長する前に他社に負けて淘汰される可能性があります。
他社にマネされない独自性があれば、他社にビジネスモデルを盗まれる心配がありません。
圧倒的なブランドを築いていたり独自の技術を確立している企業なら、過酷な競争を勝ち抜くこともできます。
5.地味なビジネスで地味な社名の会社を探す
注目を集める分野のビジネスや最先端思わせるような社名は、それだけで株価は上昇する原因になります。そのためまだ株価が上昇していない株を見つけるためには、地味なビジネスで地味な社名の会社を探す方が効率的です。
自慢できない会社の株
誰もが知っているような将来性のあるビジネスを展開している会社の株は、持っているだけで自慢できるものです。
しかし勘違いしてはいけないのは、株は自慢するためのものではなく儲けるためのものです。
もしテンバガーを探しているなら、誰にも自慢できないような会社の株を選びましょう。誰もが憧れない多くの人が見下しているようなビジネスが最適で、注目されていないだけで恐るべき実力を兼ね備えた企業が隠れています。
多くの人に好意的には受け取られないローテクで見向きもされないようなビジネスを展開している企業を見つけたなら、しっかりとチェックしておきましょう。
名前がダサすぎる会社
先進的なイメージを抱かせるような社名であっても、儲ける会社とは限りません。一方で社名がダサければ、多くの人は見向きもしないものです。
業務スーパーを展開している神戸物産という社名に魅力を感じる人はほとんどいないでしょう。どれだけ優秀な企業でも社名だけで判断されてしまうものです。
また社名が古臭い場合、ビジネス自体も地味でパッとしていない可能性が高くなります。最新のビジネスには最新の社名を付けたくなるものだからです。
そのため社名がダサい会社は、それだけで隠された魅力を秘めている可能性が十分にあります。
まとめ
テンバガーを狙う戦略は、株式投資の中でも攻めの戦略です。資産の全てをテンバガー狙いにするにはリスクが大きくなりすぎる可能性があります。
一方で攻撃は最大の防御という言葉あるように、株価が10倍になるような株を見つけることができれば、ほかの株の損失を穴埋めしながらリターンを大きく増やすことができます。
テンバガーはそれほど簡単には見つけることはできませんが、普段の生活から目を凝らせば見つけられる可能性は十分にあります。もし紹介した条件が当てはまるような株を見つけたなら、賭けてみる価値はあるはずです。