人気の最先端企業の銘柄を買ってはいけない5つの理由とは?会社が儲けても投資家が儲かるとは限らない!

   

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値上がりする株式を手に入れたいと思うのは投資家なら当たり前のことです。そこで多くの投資家が目を付けるのが、青天井の成長に期待できる人気の最先端企業の銘柄です。

ところが儲かりそうな気がする人気の最先端企業の銘柄ですが、実はあまり儲からないことが分かっています。キャピタルゲインの増加に期待できずインカムゲインも大して発生しないためです。

そこで今回は、多くの投資家が手を出したくなる人気の最先端企業の銘柄を買ってはいけない5つの理由をご紹介します。会社が儲けても投資家が儲かるとは限りません。




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1.人気が集中しすぎて割高になっているから

アマゾンやグーグルといった大人気の最先端企業は、人気が集中しすぎているため株価が上昇しやすく割高になる傾向にあります。成功が約束されているような企業であっても、あまりにも割高で買ってしまえば儲けが出なくなってしまいます。

誰もが知っている企業の銘柄は株価が割高になりやすい

誰もが知っているような有名企業の株価は、誰もが知っているということだけで人気が集まり株価が割高になりやすくなっています。

人間は、普段から接しているものに親近感が湧くものです。これを単純接触効果といいます。

繰り返して接しているうちに好意度や印象が良くなる性質を持っており、テレビで何度も見ているタレントに親近感を覚えるのもこの効果のためです。

当然ながら単純接触効果は企業においても当てはまります。誰もが知っていて何度も目にしたり使ったことのある企業なら、それだけで好印象になってしまいます。

そして知っている企業なら安心して株を購入することができます。特に株式投資の初心者は知っている銘柄をついつい買ってしまうものです。

その結果、株価が上昇して割高になってしまいます。

株価が上昇するため欲しくなる

冷静に考えれば、株価が上昇しているということは株価が割高になっているため買うことを控えるべきです。

ところが人気が集中しすぎて割高になっている株価は、割高になっていることがその株を買うべき理由になってしまいます。

今後も継続的に上昇することを見込めば、現時点の株価が割高とは判断できなくなってしまいます。常識の範疇を超えた株価になっていても、値下がりするまでに売却すれば利益を確定できるため飛びついて買ってしまいます。

株価の上昇によって株価が上昇していく状態をバブルといいますが、目をつけていた銘柄の株価が上昇しているのを見ていれば手を出さず我慢し続けるほうが難しいものです。

株価が上昇するために割高になっている人気の最先端企業の株に手を出したときには、すでにバブルに巻き込まれている可能性があります。

売り抜くことは難しい

バブルが発生して株価が高騰したタイミングで株を手放してしまえば大きな利益を手に入れることができます。

しかしほとんどの人がバブルの熱狂に巻き込まれてしまうと株を手放すことができなくなり売り抜くことができません。

バブルの多くは未知の新技術や新領域による想像を絶する莫大な利益を根拠にした最先端企業の銘柄から発生することが多く、バブルに巻き込まれて大きな損失を出したくないなら最先端企業の銘柄を選んではいけません。

2.将来性があっても成功する可能性は低いから

最先端企業は、新技術によってこれまでになかった市場を切り拓くことができるため驚異的な大成功を収める場合もあります。しかし大成功を収められるのは最先端企業のうちでもほんの一握りであり、そのほかの企業は淘汰されて駆逐されてしまいます。

急激に成長した企業は急激に衰退する

流行に乗って大規模になるのが最先端企業です。ところが大規模の状態を維持するのは至難の業です。

新技術に集中投資して規模が拡大している最先端企業の中には、莫大な研究開発費を投資家から引っ張りながらも売り上げが発生しておらず大きな赤字を垂れ流している場合も少なくありません。

あえて赤字を出して規模を拡大してから黒字転換するという経営手法は存在しますが、危険な橋を渡っていることには違いありません。

そのため開発に失敗したり黒字転換に失敗したりすると、急激に成長していた最先端企業も急激に衰退することがあります。

激しい変化に対応できない

一時的に大成功して飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長する最先端企業も、トレンドが変化すれば急に元気がなくなってしまうこともあります。

最先端分野こそトレンドの変化が激しく、変化する状況に対応し続けることは至難の技です。

変化があるからこそ莫大な利益を生み出すことができる一方で、大きな売上を誇っていた企業が変化に対応しきれず衰退することも少なくありません。

特にIT企業は栄枯盛衰が凄まじく、一時期は世間を席巻していた企業が数年後には誰も知らない企業になってしまうこともあります。

そのため継続的に成功をできる企業は常に変化を続けている企業であり、将来性があったとしても成功できる企業はごく一部になってしまいます。

経営者が逃げ出すことも多い

上場した最先端企業の中には、経営者がすぐに引退してしまう企業もあります。

本来、上場はさらなる成長のための資金を調達するための手段に過ぎないはずなのに、経営者が上場をゴールに設定していることがあります。上場ゴールと呼ばれるように経営者が持ち株を手放すこともあります。

最先端企業を経営している経営者が株を手放すということは、経営者として見てもその企業の価値がそれ以上は上昇しないと判断できるということです。

そんな経営者が逃げ出してしまうような最先端企業の株を買ってしまうと、株価が上昇するどころか下落する一方になり投資家がババを引くことになってしまいます。

3.儲かる銘柄は一握りだから

どれだけ将来性のある企業であっても成功しなければ絵に描いた餅。つまり将来性があるだけでは大きな利益を手にすることはできません。そのため大成功される最先端企業は一部であり、残りは死屍累々の状態になってしまいます。

上場以降、右肩下がりの企業もある

基本的に最先端企業は成長分野に投資された資金を投入していくため、株主に配当金で還元することはありません。つまり配当金によるインカムゲインではなく、株式を売却したときに得られるキャピタルゲインを狙うことになります。

ところが最先端企業の中には上場以降、右肩下がりを続けてしまう企業も存在します。上場してからひたすら右肩下がりを続けているなら、株を買った時点で損をすることが決まっているような状態です。

最先端企業は、成長したときには爆発的なリターンを生み出すことができますが、衰退したときには爆発的な損失を生み出すことになってしまいます。

上場以降、株価が右肩下がりを続けるような企業を選んでしまう可能性が高いのも歴史が浅い最先端企業の銘柄ならではの欠点です。

売り時も難しい

株価が上昇するにしても下降するにしても、売り時が難しいのも最先端企業の銘柄です。

株価が上昇しているのに早く売却してしまえば機会損失となってしまい、逆に株価が下降しているのに遅く売却してしまえば損失を拡大することになります。

最先端企業の銘柄に限らず、株式投資においては売り時を判断するのが非常に難しいものですが、最先端企業の銘柄は特に判断が難しくなってしまいます。

株を買った時点で人気となっているため株価が値上がりしている傾向にあり、売り時が難しく大きな損失が発生しやすいのが最先端企業の銘柄です。

まさにギャンブル

将来性が期待される数多くの最先端企業のうち、爆発的に成長して投資家に大きなリターンを返してくれる企業はごく一部です。つまりたくさんあるハズレを避けてアタリを引き当てなくてはいけません。

そのためには銘柄を選定してピンポイントで成長する最先端企業を見極める必要がありますが、それができるなら誰も苦労しません。

継続的に安定した利益を得ることを目指さず、一発逆転を狙って株を買うとすればそれは投資ではなく投機となってしまいます。

ギャンブルをしたいなら最先端企業の銘柄を選ぶのもいいですが、投資をしたいならあえて最先端企業の銘柄を選ぶ必要はありません。

4.配当金を出さないから

最先端企業の多くは、資金を配当ではなく成長分野への投資に活用します。そのため配当金を出さない企業がほとんどとなっています。

株式を売却しないと利益を確定できない

配当金を出さない最先端企業の銘柄は、キャピタルゲインを狙う必要があり売却しなければ利益を確定させることができません。

配当金があれば、売却をしなくても細かく利益を確定することができますが、配当金は出さない最先端企業の銘柄は利益を確定させることが難しくリターン面で非常に不安定になります。

また配当金が出れば株式を売却せずに保持しやすくなりますが、配当金が出なければ株式を保持し続けることが難しくなり株式の売買が繰り返されることで株価が不安定になります。

暴落すると値下がりする

配当金の多い銘柄に比べて配当金の少ない銘柄は株価が安定しにくいため暴落時に値下がりする可能性が高くなります。

また最先端企業は成長が不安定であるため、爆発的に株価が値上がりする一方で急激に株価が値下がりすることもあります。

そのため配当金を出さず成長が不安定な最先端企業の銘柄は、暴落時には大きく値下がりします。

最先端企業の銘柄ばかりでポートフォリオを構成してしまうと、暴落時には資産が大きく減ることになります。

余ったキャッシュを無駄遣いする

配当金を出さずに資金を成長分野に投資するのは税金対策を考えても有効な戦略ですが、現実には余ったキャッシュは無駄遣いされることがほとんどです。

成長分野で最先端企業率いて成り上がった経営者は、当然ながらリスク志向が強く豪快なお金の使い方をするものです。

急激に成長して今まで持っていなかったお金を持てば、ハメを外したくなるのも当たり前です。

その結果、企業成長させるために必要だった大事なキャッシュを余計な設備投資や浪費に費やすことになり、配当金を出さないのに成長にはつながらないという最悪の状態に陥ってしまいます。

論理的に考えれば、余ったキャッシュを次の投資機会まで温存しておくのが賢い選択ですが、最先端企業も人間が経営している以上、人間特有の弱みには勝つことができません。

5.舵取りが難しく経営者が変わると経営が傾く可能性が高いから

最先端企業は非常に不安定なものであり、舵取りも難しいものです。経営にも特殊な技術や知識が必要になります。

そのため経営者が変わってしまうと、一気に経営が傾く可能性は十分にあります。

大金持ちになって引退する経営者

一般的に企業は創業者が大口の株主となっています。そのため最先端企業が爆発的な人気となり株価が上昇すれば、創業者は大金持ちになります。

そして新興企業の多い最先端企業は、創業者が経営者であることも少なくありません。

そのため最先端企業の銘柄の株価が上昇すれば、経営者は自動的に大金持ちになります。一生遊んで暮らせるほどの大金持ちになれば、仕事を放り出しても不思議ではありません。

実際に最先端企業の経営者の中には、突然、持ち株を売却して経営から身を引く人もいます。

大金持ちになってしまうことで事業経営に集中することができず引退してしまう経営者もたくさんいます。

経営者がいなくなれば事業が傾く

最先端企業の経営者は、経営能力だけでなく取り扱っている商品やサービスに関わる最先端の技術や知識に精通しています。

そんな最先端企業の経営者の代わりはそれほど多くありません。取り扱っている商品やサービスが複雑であればあるほど、経営は困難になってしまいます。

経営者がいなくなることで、取り扱っている商品やサービスのことをしっかりと理解した上で経営判断できる代わりの経営者を見つけることが難しくなり、経営判断のミスによって授業が傾いてしまいます。

ただでさえ不安定な最先端企業の成長ですが、上り調子を支えた経営者がいなくなることで事業はさらに不安定なものになります。

経営方針が転換できない

最先端企業は、時代のニーズとサービスや商品が適合したことで爆発的に成長することができるものです。そのため時代のニーズが変化してしまうと、変化に合わせてサービスや商品も変化させなくてはいけません。

ところがそれまで成長していた方法を捨てて、新しい経営方針に沿って事業を展開することは至難の技です。特に最先端の分野は変化が激しいため、何度も何度も経営方針を転換しなくてはいけなくなります。

ローテクの老舗企業なら時代のニーズの変化も緩やかであるため経営方針の転換も緩やかでも問題ありませんが、最先端企業の場合、すばやい経営方針の転換ができなければすぐに衰退してしまいます。

そのため舵取りが非常に難しく企業を引っ張ることができる優秀な経営者を見つけ出すことも困難になります。

まとめ

爆発的な成長を夢見るとき、多くの人が大人気の最先端企業に投資したくなるものです。しかし実際は、大人気の最先端企業への投資は大きなリスクを負うものになります。

最先端企業の銘柄を投資家が買っても、儲かるのはさらに早い段階で投資していた創業者やベンチャーキャピタル、そして最先端企業のサービスや商品で生活が豊かになる消費者です。

アマゾンやグーグルといった企業が成長したことで、多くの人が無料や非常に安い値段で20年前にはなかったサービスを利用できるようになったことを考えれば納得できるはずです。

投資をするときには成長性のある人気の最先端企業の銘柄を買いたくなるものですが、人類の発展に寄与したいという高邁な思想ではなく投資家のリターンを最大化させることが目的なら、基本的には人気の最先端企業の銘柄には手を出さないようにしましょう。

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