狭い部屋を広く見せる12の方法とは?インテリアのレイアウト、配置、収納がポイント!
6畳間ほどのワンルームの狭い部屋で暮らしていると少しでも広い部屋へ引っ越ししたくなるものです。しかし引っ越しするのは用意ではなく、広い部屋は家賃も高くなってしまいます。
そこで今回は、狭い部屋でも広く見せることができる12の方法をご紹介します。インテリアのレイアウト、家具の配置、収納などに工夫を凝らすことで物理的にも心理的にも部屋を広くすることができます。
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1.部屋の色に気遣う
部屋の色は視覚的に大きな影響を与えます。色や明るさを変えることで狭い部屋も広く見せることができます。
部屋の明度は高く
明度とは、色の明るさの度合を示す指標です。明度が高くなれば白っぽくなり、明度が低くなれば黒っぽくなります。
基本的には、部屋の色は明るければ明るいほど開放的で広い印象を与えることができます。
特に壁の色は重要で、壁紙を白を基調とした明るい色に変えるだけで部屋も広く見えます。
部屋の明度を高くしましょう。
部屋の彩度は低く
彩度とは、色の鮮やかさの度合を示す指標。彩度が高くなると純色に近づき、低くなると無彩色に近づきます。
部屋を広く見せる場合には、彩度を低くすることで部屋に奥行きや広さがあるように見えます。
2.壁や窓のインテリアに工夫する
部屋の色だけでなく窓や壁に工夫を凝らすことで、さらに部屋を広々としたものに見せることができます。
窓にはカーテン
窓に設置するカーテンは、できるだけ長いものを使いましょう。カーテンは床ギリギリまで伸ばします。
カーテンによって窓に縦のラインが作られれば高さのある部屋に見せることができます。
カーテンの柄は、ごちゃごちゃしたものは選ばずできるだけシンプルなもにしましょう。
壁には絵やポスター
壁に絵やポスターを飾る場合には、細々したものをいくつも飾るのではなく視線を集めるようなものを一点だけ設置しましょう。
部屋のアクセントにすることができるほかに、一点の絵と対照的な残りの広い壁を見せることで部屋を広く見せる効果があります。
3.部屋を明るくする
部屋の明度を高めることで広く見せることができますが、明るくするための工夫が必要です。
採光を重視する
太陽光は非常に強いため、上手く採光することで部屋を明るくすることができます。
ただし採光は部屋の温度を大きく変える要素でもあるため、必要以上の光はカーテンで遮るなどの工夫をしましょう。
照明に気遣う
採光以外にも部屋を明るくする方法はあります。
使っている照明を、できるだけ明度が上がるものに変えることでも部屋を広く見せることが可能です。
4.間接照明で立体感を出す
間接照明を設置して部屋の壁や天井を照らしましょう。陰影によって部屋に奥行きと立体感が生まれます。
高いところは薄く、低いところは濃く
部屋の全体を見渡したとき、高い位置ほど色が薄くなるように、低いところほど色が濃くなるようにしましょう。天井が高く見えて開放的な部屋を演出することができます。
間接照明は場所によって明るさを変えることができるため、天井を照らすことで高い位置ほど色が薄く低いところほど色が濃くを簡単に実現できます。
5.奥まで視線が通るように家具を配置する
視線が部屋の奥まで通るような「抜け」を作ることで開放的な空間を演出できます。
視線を遮らない家具の配置
ドアを開けてすぐに大きな棚があれば視線が遮られてしまい圧迫感が生まれます。
視線を遮らないように部屋の家具を上手く配置することで抜けを作り出すことができます。
入口から最も奥の壁まで見通せる直線を想定し、その直線状には家具を置かないようにしましょう。入口から奥の壁が見通せる状態なら部屋は広く見えるはずです。
背の高い家具は入り口から見えない壁に置く
どうしても背の高い家具を設置する場合には、入り口から見えない壁にくっつけるように配置しましょう。
必然的に入口の両サイドなどが背の高い家具の設置位置となります。
6.できるだけ床が見えるようにする
部屋に占める床の割合が広ければ、それだけ広々とした空間に見えます。
テーブルやソファはコンパクトに
生活をする以上、部屋に家具を設置する必要があります。
家具を設置する場合には、大きな家具はできる限り端に寄せるようにしましょう。
またテーブルやソファはコンパクトなものを選びましょう。
家具の配置面積は床面積の1/3程度を目安として抑えておきましょう。
カーペットやラグは小さめのものを配置
カーペットやラグを敷く場合には、できるだけ小さなものを選び床を露出させましょう。
ソファやテーブルの下など必要不可欠な部分はカバーしつつ、それ以外の不要な場所には届かない大きさのものを選びます。
7.低いソファやテーブルを配置する
ソファやローテーブルなど部屋の中央に置くものは、できるだけ低いものを選びます。
視線の抜けを作る
視線の抜けを作るためには入り口から奥の壁までの一直線上に何も置かないのが一番です。しかし狭い部屋では現実的な方法ではありません。
そこで低いソファやローテーブルを使います。入り口から奥の壁までの一直線上であっても、背の高さがないソファやローテーブルなら抜けを遮ることがなく開放感を損なうことがありません。
部屋の重心を下げる
低いソファやローテーブルは、部屋全体の重心を下げる効果もあります。
低い位置に家具を配置することで高い位置が開けた状態となり開放感を演出することができます。
8.インテリアに統一感を出す
インテリア全体に統一感がありまとまっているとゴチャゴチャした印象がなくなります。また色味にも統一感が出るため圧迫感を軽減します。
色で統一感を出す
同系色の色を使い、複数の色を持ち込まないことでインテリア全体に統一感を出すことができます。
基本的には床や壁や天井といった部屋全体と家具を同系色にしておけば、他の部分に異なる色味が入っても統一感が崩れることはありません。
大きな家具を買うときには、家具単体ではなく部屋全体の雰囲気も考慮しましょう。
素材で統一感を出す
色だけでなく素材でも統一感を出すことができます。
素材に統一感があれば、自然と色味にも統一感が生まれます。
9.コンパクトな家具を配置する
大は小を兼ねるといいますが、狭い部屋に大きな家具は不要。できるだけコンパクトな家具を選びましょう。
ベッドサイズを抑える
広々とした場所でぐっすり眠りたい気持ちは分かりますが、眠るとき以外に使わないベッドで部屋を圧迫するのは考え物です。
無理をする必要はありませんが、ベッドサイズを抑えることで部屋を広く有効活用することができます。
高さがあるスリムタイプの家具を配置
スリムタイプで高さのある棚などが販売されているため、そういった収納家具を積極的に取り入れましょう。
天井ギリギリまでを収納にすることで、家具を設置する床面積をできるだけ減らします。
本棚などは廊下に配置
本棚などは廊下に配置して「見せる収納」にするのもひとつの方法です。
本やCDなどは人に見せてもオシャレなものもあるため、工夫を凝らして家具をコンパクトに収めます。
10.透明感のある家具を利用する
透けて向こう側が見える家具は、圧迫感を軽減して空間を広々と見せる効果があります。
ガラステーブル
透明な家具の筆頭といえばガラステーブル。透けているため開放感があり、ローテーブルが多いため部屋の重心を下げる効果もあります。
もっとも導入しやすい透明家具です。
ステンレスラック
ステンレス製の棚も隙間が多く向こう側が見通せるため木製の棚に比べて圧迫感を軽減してくれます。
ガラステーブルと同様に部屋に導入しやすい透明家具です。
11.収納付きベッドを利用する
収納付きベッド
寝台の下側に棚や引き出しが付いているベッドが広く販売されています。それらの収納付きベッドを使えば家具を減らすことができます。
ベッドの置かれた空間は使い勝手が非常に悪くなるため、ベッドの下側はできるだけ有効活用しましょう。
ソファベッド
ソファベッドを使えば、ソファとベッドを兼用できるためスペースを有効活用できます。
物理的にスペースを抑えることができるため狭い部屋も広く使えます。
ただしソファベッドは寝心地に難があるものが多く、起床時や就寝時に展開したり片付けたりするのが面倒になり万年床のような状態になる可能性もあります。
ソファベッドを利用する場合には、製品自体の特性と使い方に注意しましょう。
ロフトベッド
ロフトベッドは二段ベッドのような構造となったベッド。下側を有効活用できます。
ロフトベッドの下は収納に利用したり、デスクを置いたり、ソファを入れたりできるため部屋を最大限広く使えます。
眠るときと起きるときに上り下りする面倒がありますが、上手く使えれば狭い部屋を広く利用できます。
12.大きな鏡を配置する
部屋に大きな鏡を設置することで部屋を広く見せることができます。
部屋が視覚的に広く見える
鏡を置いているだけで、視覚的に部屋が広く見えます。
奥行きなどを演出することができるため、人間は狭い部屋であっても広い部屋だと錯覚してしまいます。
光を反射して部屋の明度を上げる
視覚的な効果だけでなく、光を反射する鏡の特性が部屋を広く演出します。
鏡は光を反射するため部屋の明度は自然と上がり、結果的に開放的な空間となります。
姿見としても実用的
大きな鏡を置いておけば姿見として利用することも可能。部屋を広く演出するだけでなく実用的な使い方もできます。
狭い部屋を広く見せるインテリアの実例
ここからは狭い部屋のインテリアの実例を見ていきましょう。マネできる部分は積極的にマネしましょう。
最小限の家具と小さなラグでシンプルにしています。
低いローテーブルとソファで部屋の上部に空間を作り広く演出しています。
白を基調した部屋にすることで明度を上げてシンプルながら広く演出。
テーブルを置かないことで狭い部屋を最大限に活用。
間接照明を配備。
ラグを小さくして床面積を広げる。
背の高い家具は壁に寄せて広い空間を作る。
色や素材に統一感を与える。
まとめ
狭い部屋も工夫次第で広く演出することができます。また家具や収納など要点を抑えることで物理的に広い空間を作り出すことも可能で快適に生活ができるようになります。
部屋が狭いと思ったら引っ越しをする前に、インテリアのレイアウト、配置、収納のポイントを押さえて模様替えするだけで、部屋を広くすることができるかもしれません。